iOSアプリの開発言語は何が良い?代表的な言語と特徴を紹介

アプリの開発言語にはさまざまな種類があります。その中で、iOSで利用可能なのはどの言語で、どういった特徴があるのでしょうか? それぞれ解説するので、開発言語を選ぶ参考にしましょう。開発言語全体のシェアについても紹介します。

アプリについて知ろう

アプリにも、それを作る開発言語にも、いくつかの種類があります。ここでは、それぞれにどのような特徴があるのか解説します。

Webアプリやネイティブアプリとは

アプリは利用の仕方によって、大きく2種類に分けられます。Web上で使う『Webアプリ』と、インストールして使う『ネイティブアプリ』です。

代表的なWebアプリとして、Google DriveやGmailがあげられます。インストールせずに使える手軽さが魅力です。

開発者側からすると、リリース時の審査が不要である点や、検索エンジンから集客できる点もメリットといえるでしょう。

ただし、スマホやPCといったデバイスの持つ機能を使えないことや、動作が遅いといったデメリットもあります。

ネイティブアプリは、App StoreやGoogle Playでインストールするアプリです。デバイスの機能を使ったおもしろいアプリを作れます。ただし、リリース時の審査やユーザー獲得が難しい点に注意です。

JavaやC++などの開発言語のシェア

紹介したアプリを開発するには、開発言語を使用します。さまざまな開発言語がありますが、そのときどきによって、主流となっているものが違い、トレンドがあることに注意しましょう。

トレンドの動向によって、求人数はもちろん給与・報酬の額にも違いが出るのです。

例えば、流行し始めでエンジニアが少ない言語は、比較的高報酬の傾向があります。また、安定した報酬を得たいなら、歴史が長く安定的に需要がある言語を選ぶのがよいでしょう。

具体的な言語でいうと、『Java』や『PHP』は近年シェアが大きい状態で安定しています。『Python』もシェアが拡大している言語です。また『C言語』『C++』『C#』なども、比較的継続して需要があります。

iOSとAndroidの違いについて

iOSとAndroidの違いは、アプリ開発において必ず意識しましょう。言語の違いはもちろん、ユーザー層の違いにも注目することで、よりニーズに合った開発ができます。

言語やツール

OSが違うと、開発言語やツールも違うものを使用します。

Androidアプリの開発なら『Java』『C++』『Kotlin』のうちいずれかを選びましょう。これらを、『Android Studio』という開発ツールを用いて使用するのです。

iOSアプリの開発では、『objective-C』と『Swift』を用いて、『XCode』で開発します。

必要な言語や開発環境が違いますので、まずはどちらのOSでアプリ開発するかを決定し、環境をそろえましょう。

iOS向けの開発言語とは

iOS向けの開発言語には、先にあげた二つが使われています。もともと使用されていたのはobjective-Cで、現在でも多くのアプリで使われているのです。

しかし、現在の主流はSwiftにシフトしています。そのため、これから開発言語を習得するのであれば、Swiftを身につけるとよいでしょう。objective-Cとの互換性もあり、便利に使えます。

コストと審査

アプリの開発ツールや、必要なドキュメントは、iOSでもAndroidでも、基本的に無料で公開されています。そのため、開発自体にかかるコストは、ほとんどありません。

コストで最も大きいのは、リリース時に必要な料金です。iOSなら年間で100ドル、Androidなら初回登録時のみ25ドルを支払います。

審査方法も、OSごとに違うので注意しましょう。時間がかかるのはiOSです。専門家による審査が行われるため、どうしても返答までに時間がかかります。

スピーディーな審査が可能なAndroidでは、システムによる審査を採用しています。そのため、複数バージョンを同日に審査に出す、ということも可能です。

ターゲットやマネタイズ

ユーザーの層が違うのも特徴です。例えば、繰り返し同じブランドの商品を好んで購入するのは、iOSユーザーの方が多いです。ただし、ユーザー全体のシェアでは、Androidの方が高いです。

iPhoneユーザーは「購入へのこだわり」が強い

具体的なネット上の行動として、男性、女性ともに、買う前にインターネットで値段をよく比較し(男性72.1%、女性65.7%)、商品やお店の情報を調べることがよくある(男性52.0%、女性53.4%)と回答した。

物を買うときのスタイルは、「自分の好きなブランド・メーカーのものを購入する」「歩いて探し、店頭で見て自分でいいと納得したものを購入する」「自分の直感・感覚でいいと思ったものを衝動的に購入する」といった“自分の価値観や考え方を重視する傾向”が強かった。さらに“周りの人とは違うものを購入する傾向”もあった。

引用:https://webtan.impress.co.jp/e/2010/02/12/7214

また、広告をより不快に感じるのは、iOSユーザーであることも分かっています。

こうした特徴をもとに、適切なアプリを適切なマーケティングで送り届けましょう。それぞれに最適な方策でマネタイズすることで、より効果的に成果をあげられます。

Objective-Cについて知ろう

iOSアプリの開発で使われる言語にObjective-Cがあります。Objective-Cはどのような特徴がある言語なのでしょうか? 特徴を知り、アプリ開発に生かしましょう。

C言語がベース

C言語をベースに作られたオブジェクト指向の言語が、Objective-Cです。そのため、ものづくりをするようにプログラミングする、という特徴があります。

同じようにC言語をもとにオブジェクト指向の言語として作られたのがC++です。両者の違いは、C言語から拡張する方法にあります。

C++の場合、全く新たな機能をプラスする形で拡張します。一方、Objective-Cでは、C言語に対して例外的な働きをする指示で拡張しているのです。これが特徴的な『@』になります。

Objective-Cで作られたアプリはたくさんあります。また、無償公開されているソースコードの集まりであるライブラリも多いため、アプリ開発に使用しやすい環境が整っているといえるでしょう。

Objective-Cの特徴

Appleが採用してから仕様の変更がされていないObjective-Cでは、古いソースでも問題なく実行できる、という特徴があります。また、変更がないので、メンテナンスにかかる手間が不要です。

バージョンアップがないということは、昔のままということですので、現在主流となっている言語とは、記述の仕方が違います。新たに習得しようと思うと、学習に時間がかかるのがデメリットです。

Swiftについて知ろう

2014年からAppleが採用したのがSwiftです。現在の主流であるSwiftの特徴について解説します。iOSアプリ開発の際、開発言語を選ぶ参考にしましょう。

Apple開発の言語

SwiftはAppleが独自に開発したプログラム言語です。現在、プログラムの開発で主流になっている言語は、どれも読みやすく書きやすいという特徴があります。Swiftも同様です。

また、不具合が起こりにくく安定性が高いのも特徴といえます。明示的にコードを書かないとエラーとなるため、エンジニアのミスによる不具合が起こりにくいのです。

『Playground』という環境によって、コードをリアルタイムでチェックすることもできます。この機能によって、よりスピーディーな確認作業が可能となりました。

Objective-Cとの互換性もあるので、両方に対応したアプリを作ることも可能です。

Swiftの特徴

2016年からオープンソースとなり、テーマ別の開発が進められています。言語への要望もどんどん反映されているので、使いやすく進化しているのです。

Applの開発者サイトにもSwiftがありますし、実際に多くのエンジニアが使っているのもSwiftです。そのため、これからもどんどん使いやすく便利に進化することが予想されます。

また、フレームワークやライブラリの増加も、利便性の向上につながっているでしょう。

JavaやPython、Rubyといった現代的な開発言語と似た記述の仕方をするため、新たに習得する場合も学習しやすいのが特徴です。

ただし、頻繁なバージョンアップにより、メンテナンスの手間やコストがかかるという点は、デメリットといえるでしょう。

まとめ

iOSの開発言語には、objective-CとSwiftがあります。現在主流になっているのはSwiftです。

どちらもオブジェクト指向で、ものづくりをするようにコードを書くのが特徴ですが、バージョンアップされ続けているSwiftの方が、より読みやすく書きやすい現代的な言語といえます。

一方、objective-Cには、古いソースコードでも不具合なく実行できる、という利点があります。両者の特徴を知り、iOSアプリの開発に役立てましょう。

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