ソフトウェアエンジニアの仕事内容を紹介。必要なスキル・資格も解説

エンジニアといっても、業務内容や専門性によりさまざまな職種があります。本記事ではソフトウェアエンジニアについて、業務内容や将来性、必要なスキルなど総合的に解説します。ソフトウェアエンジニアを目指すに当たって要点を押さえておきましょう。

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ソフトウェアエンジニアの業務内容

ソフトウェアエンジニアはどのような業務に従事することになるのでしょうか。ソフトエンジニアの主な業務内容を解説します。またソフトウェアエンジニアはSEと比較されることがよくありますので、SEとの違いについて合わせて解説します。

ソフトウェアの開発と設計

現代社会において、私たちはスマホやパソコンを日常的に使用しています。これらを便利に使えているのは、さまざまなソフトウェアが搭載され、生活の色々な面でサポートしてくれるからです。ソフトウェアエンジニアの仕事は、こうしたユーザーやクライアントのニーズに応えるソフトウェアを開発・設計することにあります。

ソフトウェアにどのような機能を持たせるのか、操作画面はどういったものにするのかなど、要件を定義します。設計が決まれば、実装するためのプログラミングを担当することも仕事です。

主なソフトウェア開発

ソフトウェアには用途に応じていくつも種類があります。その中でも代表的なものが以下の3種類です。

  • Webシステムソフトウェア
  • アプリケーションソフトウェア
  • 組み込みシステム

Webシステムソフトウェアは、Web ブラウザ上で動くソフトウェアのことです。Googleが公開しているオフィスツールやWeb上だけで使える会計ソフトなどが該当します。

アプリケーションソフトウェアは、Web上に限らず、スマホやパソコンにダウンロードして使うSNSアプリや音楽アプリのことです。そして組み込みシステムとは、家電やロボットなどの機械に組み込むコンピューターのことです。

このようなソフトウェアを開発することが、ソフトウェアエンジニアの仕事です。

開発したソフトのエラーチェック

開発したソフトウェアが仕様通りに動くのかをチェックします。ソフトウェア単体ではなく、ハードウェアやWebサイトとの互換性、実際の操作性などを合わせて、細かく見ていきます。ユーザーがソフトを操作するであろうパターンを想定し、全てのパターンに問題が出ないことを確かめ、エラーが発生すればプログラムを修正します。

この時に重要なのがユーザーの目線からチェックすることです。操作方法が直感的に分かりにくい、待ち時間がながい、操作が不便といった問題点は、ユーザーの離脱につながるため、リリース前に解消しておかなければなりません。こうした作業もソフトウェアエンジニアの仕事です。

ソフトウェアエンジニアの収入

ソフトウェアエンジニアの収入について、正社員の場合と派遣・契約社員の場合をケース分けして見ていきましょう。どちらのキャリアを目指すのか参考にしてください。

正社員の場合

大手求人サイトでアンケートによれば、ソフトウェアエンジニアが正社員として雇用された場合、平均年収はおよそ525万円とされています。ただし中央値で見るとかけ離れている可能性があるので注意が必要です。

というのも、ソフトウェアエンジニアが正社員として務めた場合、その収入は会社の事業規模や自身の持つスキル・キャリアによって異なるためです。250万円程度の年収のエンジニアもいれば、1000万円をゆうに超える年収のエンジニアもいます。

出典:ソフトウェアエンジニアの仕事の年収・時給・給料情報|求人ボックス

派遣社員・契約社員の場合

派遣・契約社員として就業する場合、時給にして2000~2500円程度が相場、月収にすると35~45万円程度となります。年収に換算すれば、正社員よりはやや低めです。

ただしこちらのケースでも、キャリアやスキルによって年収は大きく変わります。経験を積んでスキルを伸ばしていくことが、年収アップの鍵です。

出典:システムエンジニアの平均年収について|TRI-ARROWco.,LTD.

ソフトウェアエンジニアの将来性

スマホの普及率も手伝い、ソフトウェアエンジニアはかなり需要がある職業です。しかし、将来的にはどうなのか不安に感じている人もいるのでしょうか。そこで、ソフトウェアエンジニアの将来性について、将来的な市場や需要の観点から詳しく解説します。

AIなどの先進技術により今後も市場は拡大

現在注目されている最新技術は今後もソフトウェアの可能性を拡大し、大きく進歩していくことが予想されます。ソフトウェアと親和性が高い技術にIoTが挙げられます。IoTとは、「モノのインターネット化」と日本語では訳されます。

音声に反応して遠隔操作できるスマートスピーカーや人の熱や動きに合わせて自動で点灯する照明器具などが代表的です。またAI技術を利用したチャットボットやシステムの開発も進んでいます。

こうした動きによって、ソフトウェア市場は将来的にも拡大する見通しです。

エンジニア不足により需要が見込まれる

ソフトウェア市場拡大する一方で、労働人口の減少問題などによりエンジニアの数は将来にわたって不足することが見込まれています。

経済産業省が2019年に公表した『IT人材需給に関する調査』によれば、2030年に約45万人ものIT人材が不足すると予想がされています。そうした労働人口不足を解消するために注目されているのがAIやRTAといった技術ですが、これらの技術により生み出されたシステムを管理するにもエンジニアが必要とされているのです。

ソフトウェアエンジニアは、今後も需要過多の時代が続くことが見込まれます。

出典:T人材需給に関する調査|経済産業省

ソフトウェアエンジニアに必要なスキル

ソフトウェアエンジニアの需要が大きいとはいえ、必要なスキルを持ち合わせていなければエンジニアの職に就くことは難しいでしょう。また収入を上げるためにも、スキルマッチングは重要です。ソフトウェアエンジニアに必要なスキルを紹介します。

プログラミングスキル

ソフトを開発するためのプログラミング言語の習得は必須です。大規模開発によく用いられている一例としてJavaやC系言語は習得しておくと、仕事の幅が広がります。

プログラミング言語は200以上存在します。Web系のソフトウェアならJavaScriptやPHPが多く使われる傾向にあり、AIやデータベースの領域ならPythonが使用される傾向があります。、

企業によって使用されているプログラミング言語も変わってくるため、自分の目的からどの言語を選ぶか検討しましょう。

コミュニケーションスキル

開発はチーム単位で行うことも多くあります。その場合は、自分の仕事の範囲の決定や業務の引き継ぎ、ルールの共有などで他のエンジニアとコミュニケーションを取る機会が多くあります。

チームを持たず個人で制作する場合でも、やはりクライアントとのコミュニケーションが必要です。クライアントの要望をいかにソフトに落とし込むか、上流工程からの要件の中で、技術的または期間的に不可能な箇所をどう交渉するかといった交渉能力が必要になってきます。

またキャリアアップするには仕事の領域を広げていくことが求められ、その分多くの人と交流を持つようになるでしょう。コーディングやデバッグなどの作業であれば一人で完結させることも可能ですが、上位職を目指す上ではコミュニケーション能力は不可欠です。

マネジメントスキル

納期から逆算して1日当たりの作業工程を算出したり、自身の環境を整えてパフォーマンスを効率よく発揮したりする能力は、エンジニアに必要な技術です。万が一納期を守れなかったとなると、エンジニアとしての信用を極端に下げてしまいます。開発の規模から納期までの納品が可能かどうか、また報酬についても提示された金額は適切かといった管理能力が求められます。

またキャリアアップを目指す場合、チームをマネジメントできる能力も備わっていなければなりません。チーム全体を管理する能力が上流工程には求められます。プロジェクトの全体を見通し、進捗状況の管理や人員を配置するスキルを養いましょう。

業界の動向への関心

IT技術は急速に進歩しています。主流となっているプログラミング言語やフレームワークの上位互換が現れたり、アップデートによって仕様が変わったりすることは日常的茶飯事です。

例えば、これまでWebサイト制作で主流だったHTML5は2021年1月でサポートが打ち切られており、「HTML Living Standard」が主流となりつつあります。廃止前から勉強しておかなければ、いざ廃止になった際に、慌てて勉強するという事態になってしまうかもしれません。

このように、業界への関心を疎かにしていると、技術の進歩に置いて行かれてしまいます。情報のアンテナを張り巡らせて、積極的に新しい技術や既存ソフトのアップデートを察知し、扱えるようにしましょう。

ソフトウェアエンジニアに資格は必要?

エンジニアは資格を持っていると、就職や案件へのアサインで有利に立ち回れることがあります。ソフトエンジニアの場合はどうなのでしょうか。詳しく解説します。

未経験でも採用される可能性あり

ソフトウェアエンジニアは、未経験でも採用される可能性はあります。エンジニア業界は慢性的な人手不足であり、採用者の敷居を下げていることも良くあるためです。

しかしながらスキルがなければ採用されるのは難しいでしょう。独学やプログラミングスクールを使って一定以上のスキルを身に付けておくことが最低条件です。

持っていると年収アップにつながることも

資格がなくても採用される可能性はありますが、資格を持っていると有利に働くこともあります。例えば企業によっては、毎月の給料に「資格手当」を上乗せしていたり、推奨している資格に合格した場合は「合格報奨金」の精度を導入している場合があります。

また資格を所有していると、対外的に自分のスキルを証明することが可能です。難易度の高い資格であるほど、自身のスキルの希少性を証明できるため、良い役職に就く可能性も高くなります。

年収アップを実現するために、資格取得を視野に入れて行動しましょう。

ソフトウェアエンジニアの資格

ソフトウェアエンジニアの仕事をする上で有利になる資格を紹介します。キャリアアップを目指すなら、以下の資格取得を視野に入れてみましょう。

応用情報技術者試験

『応用情報技術者試験』は、経済産業省が認定した国家資格です。対象者は「高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能を持ち、高度IT人材としての方向性を確立した者」とされています。

その役割も以下のように記載されています。

  1. 需要者(企業経営、社会システム)が直面する課題に対して、情報技術を活用した戦略を立案する。
  2. システムの設計・開発を行い、または汎用製品の最適組み合わせ(インテグレーション)によって、信頼性・生産性の高いシステムを構築する。また、その安定的な運用サービスを実現する。

下位にあたる基本情報技術者試験は、ITに関する基本的な知識と技術を問う試験ですが、応用情報技術者試験の場合、ITの知識を活かして経営者やクライアントが抱えている課題を解決するためのシステム構築や提案する能力が求められます。

IT技術の知識や能力の証明になることもメリットですが、中小企業診断士試験など国家試験の一部を免除できるといった制度もあるので、他の資格取得を目指す場合も有利に働きます。

応用情報技術者試験

各種言語プログラム資格

プログラミング言語のスキルを証明する資格試験はいくつも存在します。例えばJavaを扱うための『Oracle認定Java資格』やPHPの『PHP技術者認定試験』などです。

プログラミング言語を学ぶ場合、資格試験の合格を目標に開始するのも有効です。

特にJavaやPythonのように、用途範囲の広いプログラミング言語は、何から手を付けていいのかが分かりにくいため、資格試験を目標にすることで、学習の方向性をある程度定めることができます。

就職活動などで有利に働くことも多く、またすでに就職しているエンジニアにとっても、資格手当の対象となっている試験に合格すれば給与アップにつながります。

Oracle認定資格一覧

PHP技術者認定試験

まとめ

ソフトウェアエンジニアの仕事は主に、ソフトウェアの開発と設計、そしてエラーの検証です。年収相場は平均的にはエンジニアの中でも低い位置にあるものの、自身の持つスキルや経験によっては1000万円以上を得ることも不可能ではありません。キャリアアップのためにも、常日頃からIT業界全体に情報のアンテナを張り巡らせ、新しい技術には目を向けましょう。

ソフトウェアエンジニアの仕事に役立つ資格取得も検討しましょう。エンジニアが不足しているといわれる中、未経験や未資格であってもソフトウェアエンジニアの仕事に就くことは可能ですが、客観的にも証明できる資格を持っていることは、ソフトウェアエンジニアにとっては有利に働くこともあります。

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