照明エンジニアとは
結婚式やコンサートなどで『照明』は重要な役割を担っています。そんな照明の演出を行う仕事が『照明エンジニア』です。どのような仕事なのかを具体的に見ていきましょう。
照明エンジニアの仕事
照明エンジニアの主な仕事は、舞台や撮影現場において、照明の演出を施して場の雰囲気を作ることです。
舞台監督やディレクター、あるいはイベントの主催者との打ち合わせをしながら、必要な照明機材やプランを考え、演出します。効果的な演出を行うためには確かな経験とセンスを持っていなければならないでしょう。
プランナーとオペレーターに分かれる
照明エンジニアの仕事は大きく『プランナー』と『オペレーター』に分かれます。
プランナーの仕事は、イベントの主催者やクライアントからヒアリングを行い、どのような照明演出や機材が必要かを考える仕事です。
オペレーターは、実際に照明機材を操って演出する仕事になります。小さなイベントでは兼任することが多いですが、大きなイベントになると、この二つの仕事は別の人間が担います。
活躍する場所
照明エンジニアが活躍する場所は、照明演出が必要になるイベントです。
例えばコンサート会場やライブ会場、演劇やミュージカルの舞台や映画の撮影などがあります。結婚披露宴などで呼ばれることもあるでしょう。照明エンジニアの活躍する場所は多くあります。
照明エンジニアに必要なスキル
照明エンジニアになるにはどのようなスキルがあれば良いのでしょうか? 必要なスキルについて詳しく見ていきましょう。
色や光についての知識、発想力
当然ではありますが、色や光についての知識は必要でしょう。その色がどんなイメージを人に与えるのか、色の持つ効果について詳細に把握しておく必要があります。
光についても同様です。光に強さや反射、異なる色の光を組み合わせたときにどうなるかといったことも、知っておかなければならないでしょう。それを演出するための、照明機材を扱う知識や技術も不可欠です。
また発想力も重要なスキルと言えます。舞台ではちょっとしたアクシデントが起こるなど、とっさに異なった演出が必要になる状況もあるからです。そういった場面でのアドリブ力や、クライアントの意向に沿った演出を提案できるプランニング能力も問われます。
コミュニケーション力
コミュニケーション能力も、照明エンジニアにとって必要な能力になります。クライアントとの打ち合わせで、相手の意図をしっかりと汲み取るためにも不可欠です。
また大きなイベントでは照明エンジニア同士で連携して仕事を行うこともあります。人との関わりが不可欠である職務上、普段からコミュニケーション能力に磨きをかけることを意識しましょう。
照明エンジニアになるには
次に、実際に照明エンジニアになるための具体的な方法について解説します。
大学や専門学校で学ぶ
照明エンジニアになるために、大学や専門学校で必要なスキルを学ぶのが方法の一つでしょう。色彩関係もそうですが、直接的には映像・放送・音響分野について学ぶ必要があります。
関連する資格としては『照明技術者技能認定』や『舞台機構調整技能士』などがあるので、これらの資格をとるための勉強も大切です。
働きながらスキルを身につける
本番でのアドリブ力などが問われることから、知識だけでは不十分な仕事です。そのため、働きながらスキルを身につけていくことも求められます。
中には未経験でも照明の仕事を募集している会社や事務所もあるので、そういった求人に飛び込んでみるのも有効でしょう。現場を経験することで、演出機材の扱いや修理、設営などについて学ぶことができます。
まとめ
照明エンジニアは、ライブ会場や映画、結婚披露宴などの雰囲気を作り、多くの人に感動を与える仕事です。
そしてその仕事をこなすためには、色や光に対する知識や演出効果、機材の扱いについて熟知しておく必要があります。経験とセンスが必要な仕事のため、見習いからスタートするケースも珍しくはありません。
大学や専門学校で学んだり、実際に現場に飛び込んでスキルや経験を獲得したりしながら、一流のエンジニアを目指し努力していきましょう。