レトロカラーのトレンドは繰り返す?デザインの特徴や作り方について

レトロカラーを活用したウェブサイトを目にする機会が多くなりました。デザインの流行は繰り返すと言いますが、レトロカラーのトレンドも繰り返し、さまざまなデザインの場で使われています。ここではレトロカラーデザインの特徴や作り方について解説します。

レトロカラーについて知ろう

インターネットで『レトロ』と検索すると、昭和レトロやレトロファッション、レトロカラーなど多くのワードが検索結果に表示されます。デザインや写真、インテリアなど、レトロがあらゆるジャンルで注目され、実際に取り入れられているのです。

レトロとはどのよう意味なのでしょうか。レトロカラーやレトロデザインの人気の理由と合わせてお伝えします。

レトロとは

レトロとは、英語の『retrospective』を省略した言葉です。日本語に訳すと『懐古趣味』を意味し、昔を懐かしむニュアンスを含みます。『ヴィンテージ』や『アンティーク』と同じ意味で使われているケースを目にしますが、実際には異なる意味があります。

ヴィンテージとは特定の時代に作られた価値のあるものを指します。ワインやジーンズ、ギターなど製造された年代に注目するのです。またアンティークは古い骨董を意味します。いずれも過去を表しますが、レトロより限定的な意味で使われています。

レトロカラーやデザインが人気の理由

レトロブームが起こっているのは何もウェブデザイン業界やファッション業界だけではありません。人気のアーティストがカセットテープで楽曲を発表するケースや、あえて昔使われていたラベルを使ってビールを発売することもあります。

昔を知っている古い世代の人たちはレトロに対して懐かしさを感じ、若い新しい世代の人たちは見慣れない新鮮さを感じる点が、レトロカラーやレトロデザインが人気な理由と言えるでしょう。

主なレトロデザインの特徴とカラー

レトロデザインの特徴として、余計な装飾をなくしたシンプルな機能美を追求し、安心感や温かみのあるカラーが使われる傾向があります。また現代の流行と古い流行を組み合わせた複合的なデザインも多いです。

ここからは、レトロモダンや昭和レトロ、レトロフューチャーの3つに絞り、それぞれの特徴や配色例について解説します。

レトロモダンの特徴や配色例

レトロモダンには古き時代の風情を感じさせながら、その中に新鮮さや未来志向が読み取れるといった特徴があります。

古い着物を現代風にアレンジして温かみと新鮮さを演出するものや、新しい建築物の中に60年代や70年代に流行した家具を配置することで、レトロモダンを表現するデザインなどです。

配色例として、モダンな風合いを表す濁りのない鮮やかな赤や青の純色に、彩度や明度が低くレトロ感を表す茶色やエンジ色を組み合わせるなどのパターンがあります。

昭和レトロの特徴や配色例

純喫茶やフィルムカメラ、レコードプレーヤーなど、かつて昭和時代に流行したアイテムや色を取り入れたデザインが昭和レトロの特徴です。昭和40年代から50年代にかけてよく使われたデザインには温かみや味わいがあり、見直されているのです。

昭和レトロ配色例として、明るさを抑えたオフホワイトに赤やオレンジなどの鮮明なカラーの組み合わせがあります。懐かしさと昭和のアナログなイメージを連想する色合いです。

レトロフューチャーの特徴や配色例

レトロフューチャーは、過去から見た未来の姿を表現するデザインに着目するデザインです。車が空を飛んだイラストや、人々が宇宙船に乗り宇宙を旅する絵など、昔の空想SFの要素などをイメージさせるのがレトロフューチャーの特徴です。

配色例として、シルバーなどの光りものを表現した色を使ってコントラストを強めるデザインや、暗い背景の上に鮮やかな色をのせて明暗を分かりやすく配色する例などがあります。

レトロカラーの作り方

ウェブデザインの業界においても随所にレトロカラーを取り入れたサイトを見かけることも多くなり、レトロカラーの人気は年々高まっています。

レトロカラーはどのようにして作ればよいのでしょうか。ここではレトロカラーの作り方を解説します。

配色と彩度

レトロカラーの色調は落ち着いた色合いが多く、黄色がかったオフホワイトや茶色、緑色など派手ではない色が多いのが特徴です。これらの色にビビッドなグラフィックやサイケデリックなデザインを組み合わせるウェブデザインがよく見られます。

ウェブデザインでは、背景色の彩度を下げることを意識しましょう。彩度を下げることでコントラストが強くなり、レトロカラーを際立たせることができるのです

カラーパレットを参考にしよう

どんなデザインでも、配色をじっくりと検討して効果的な作品に仕上げる必要があります。レトロカラーを上手に取り入れたデザインを作成するためには、多くの作品や配色例に触れることが大切なのです。

そのためにはカラーパレットを参考にするとよいでしょう。ウェブ上には無料で使えるカラーパレットが無数にあります。レトロカラーを紹介しているカラーパレットの作品を参考にして、ウェブデザインに取り入れましょう。

まとめ

一度流行したデザインやカラーは必ず繰り返すことは、これまでの歴史に証明されています。これは様々な業界で取り入れられているレトロカラーにも同じことが言えます。レトロな雰囲気が醸し出す、温かみや懐かしさに人は惹かれて心を落ち着かせているのです。

デザインを生み出す際も、過去の時代の流れやトレンドを意識することが大切です。レトロカラーを学ぶことで、組み合わせにより新しいものを生み出せる可能性が広がります。

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