有価証券報告書で分かるJDSCの平均年収
JDSCの第8期(2026年6月期)の有価証券報告書では、提出会社の従業員220名の平均年間給与が10,110千円(1,011.0万円)です。平均年齢は37.6歳、平均勤続年数は1.4年で、平均年間給与は前の事業年度から5.25%増えました(2026年6月30日現在・2026年9月25日提出)。
平均年間給与には、賞与と基準外賃金(残業代などの所定外の賃金)が含まれます。今の年収と比べるときは、自分の側も賞与と残業代を含めた年額でそろえてください。
期(決算期末) | 従業員数(単体) | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 平均年間給与 |
|---|
第4期(2022年6月) | 74名 | 35歳 | 1.5年 | 845.7万円 |
第5期(2023年6月) | 58名 | 34歳 | 1.6年 | 873.3万円 |
第6期(2024年6月) | 90名 | 36.7歳 | 1.2年 | 842.7万円 |
第7期(2025年6月) | 124名 | 36.3歳 | 1.6年 | 960.6万円 |
第8期(2026年6月) | 220名 | 37.6歳 | 1.4年 | 1,011.0万円 |
表の値は、株式会社JDSCの有価証券報告書(第4期・第5期・第6期・第7期・第8期)の提出会社の従業員の状況から写し、平均年間給与の千円の値を万円に換算しました。
平均年間給与は職種を分けない従業員全体の平均です。エンジニアやデータサイエンティストの年収の目安としては、この後の募集要項の提示年収とあわせて読んでください。
平均の対象は単体の従業員220名で、前の期末より96名増えた
1,011.0万円は、2026年6月30日時点のJDSC単体(提出会社)の従業員220名の平均です。そのうち209名がAIソリューション事業、11名がコーポレート部門に所属していました。同じ時点の連結の従業員は263名です。
単体の従業員は前の事業年度末から96名増え、報告書は主な理由を「旺盛な案件需要に対応するために、組織拡大を図ったこと」と書いています。単体の従業員数は第5期の58名から、第6期の90名、第7期の124名、第8期の220名と3期続けて増えました。
平均勤続年数1.4年は、入社して間もない人を多く含む時期の平均です。採用で人が増えている時期の平均年間給与は、中途で入った人の給与水準を映しやすい数字だと考えて読むと、自分の年収と比べやすくなります。
平均残業時間は月21.0時間
第8期の有価証券報告書に載るJDSCの労働者の一月当たりの平均残業時間は21.0時間です。第7期の報告書では22.61時間でした。
平均年間給与1,011.0万円には残業代などの基準外賃金も含まれるので、残業の多い職場から移る人は、残業代を除いた年額でも比べておくと、提示額の読み違いを防げます。働き方の条件は、この後の「報酬と働き方の条件」の節で、募集要項と公式の福利厚生ページから整理しました。
JDSC公式の募集要項に載る中途の提示年収
JDSC 公式の採用ページから入れる正社員の募集要項30件の提示年収は、下限の中央値が600万円、上限の中央値が1,300万円です。30件のうち23件は上限が1,000万円以上で、11件は上限が2,000万円以上でした(株式会社JDSC の募集要項に掲載中の正社員の募集要項 n=30・2026年11月1日時点を Offers Magazine 編集部が集計)。
募集要項は入れ替わるため、ここに並ぶのは2026年11月1日時点で掲載されていた30件の値です。部門の区分は、募集要項に表示されている区分で分けました。
部門の区分(募集要項の表示) | 件数 | 提示年収の下限 | 提示年収の上限 |
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FDE(開発) | 7 | 500万〜620万円 | 1,100万〜2,500万円 |
データサイエンス部門 | 3 | 620万〜700万円 | 1,100万〜2,000万円 |
ITコンサルタント(題名が【TC】) | 4 | 500万〜1,000万円 | 1,100万〜2,500万円 |
Deployment Strategist(ビジネス) | 6 | 500万〜1,000万円 | 1,200万〜3,000万円 |
コーポレート部門 | 11 | 300万〜800万円 | 550万〜1,400万円 |
クラウドエンジニアの募集要項1件は、FDE とコーポレート部門の2つの区分に表示されているため、表では両方の行に数えています。
有価証券報告書は、JDSCの体制を「ビジネス(Dep Str)・データサイエンス(FDDS)・開発(FDE)の三位一体のチーム体制」と説明しています。募集要項の部門の区分もこの3つに沿っていて、開発の部門の名前がそのまま FDE になっていました。
開発とデータの10件は上限の中央値が1,400万円
開発・データの10件は、下限の中央値が610万円、上限の中央値が1,400万円です。この10件は FDE の区分に表示される求人とデータサイエンス部門の3件で、FDE の区分のクラウドエンジニア1件はコーポレート部門にも表示されています。上限が2,000万円以上の求人は4件でした。
求人(募集要項の題名から) | 提示年収 | 必須の経験(募集要項から) |
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FDE(Forward Deployed Engineer) | 500万〜2,500万円 | エンジニアとしての開発経験2年以上と、要件が固まらない状況で関係者と課題を整理し実装まで進めた経験 |
AIエージェントエンジニア | 500万〜2,500万円 | エンジニアとしての開発経験2年以上 |
AI&データアーキテクト | 500万〜2,500万円 | Python・SQL の開発3年以上と、データウェアハウスの開発・運用の経験 |
Physical AIエンジニア | 700万〜2,000万円 | 修士号または同等の実務経験、深層学習モデルの開発・実装、強化学習・模倣学習・画像認識のいずれかの専門知識 |
データサイエンティスト(モデル開発) | 620万〜1,400万円 | Python か R のデータ分析実務1年以上(ディレクションを希望するなら3年以上) |
エンジニアオープンポジション | 600万〜1,400万円 | クラウド(GCP・AWS など)と、Python・TypeScript・Go・SQL・Terraform などを使った業務経験 |
クラウドエンジニア | 620万〜1,200万円 | パブリッククラウドのインフラの設計・構築・運用3年以上 |
データエンジニア・MLOpsエンジニア | 620万〜1,100万円 | Python・SQL の開発3年以上と、データウェアハウスの開発・運用の経験 |
Software Engineer | 600万〜1,100万円 | Web のフロントエンドとバックエンドの開発3年以上 |
データサイエンティスト(関西) | 620万〜1,100万円 | データサイエンスで事業課題を解いた経験、機械学習か統計学の実装経験、クライアントと直接やり取りした経験 |
上限が2,500万円の3件(FDE・AIエージェントエンジニア・AI&データアーキテクト)は、いずれも下限が500万円で、幅が2,000万円あります。FDE の募集要項は「FDE や AI プロジェクトの経験は不問」と書き、開発経験2年以上を必須にしていました。経験の浅い人から現場を率いる人まで同じ求人で受け付けているので、どこに提示額が置かれるかは選考で決まります。
AIエンジニアやデータエンジニアの年収を、職種全体の統計と求人で確かめたい人は、AIエンジニアの年収|統計と求人で見る相場とデータエンジニアの年収|統計と求人で見る相場が参考です。
ITコンサルタントとビジネスの求人は上限が高い
ITコンサルタント(題名が【TC】)の4件は、メンバーの求人が500万〜1,100万円、マネージャー〜シニアマネージャー候補が900万〜2,000万円、シニアマネージャー〜ディレクター候補が1,000万〜2,500万円と、役職の候補ごとに幅が上がります。AX(AIトランスフォーメーション)・DXコンサルタントの求人は500万〜2,000万円でした。
4件とも、ITプロジェクトの企画から実行まで関わった経験と、2年以上のプロジェクトマネジメントの経験を必須にしています。PdMやプロジェクトマネージャーとして事業側と開発をつないできた人は、この区分の求人が経験を生かしやすい入り口です。
Deployment Strategist(ビジネス)の6件は、関西のシニアマネージャー〜ディレクター候補の上限3,000万円が30件で最も高い値でした。同じ経験を求める他社の提示年収とも比べたい人は、Offers Jobs の求人一覧で職種と年収の条件から正社員求人を探せます。
報酬と働き方の条件
JDSCの報酬は、公開中の募集要項では年収の幅で示され、有価証券報告書は「優秀な人材が報われる給与制度」を人材育成方針に挙げています。開発・データの募集要項10件は、いずれも福利厚生の欄に「フレックスタイム制または裁量労働制を採用している」と書いていました。
給与欄は年収の幅で、賞与の書き方は面談で確かめる
募集要項の給与欄には年収の幅が書かれ、情報システム部門のリーダーと広報の2件だけは月給の目安(月給50万〜66.6万円程度、月給41.6万〜91.6万円程度)も添えています。賞与の回数や支給の時期は、公開中の募集要項には書かれていません。
提示された年収が月給の12か月分なのか、賞与を含む額なのかで、毎月の手取りは変わります。内定の前に、年額の内訳(月給・賞与・手当)と、裁量労働制とフレックスタイム制のどちらが適用されるかを確かめておきましょう。
ストック・オプションと従業員持株会
第8期の有価証券報告書は、役員と従業員へのインセンティブを目的にストック・オプション制度を採用し、今後も活用を予定していると書いています。従業員持株会については、高い奨励金付与率を設定していることが社内環境整備方針に書かれていました。
ストック・オプションの付与の有無と条件は、平均年間給与にも募集要項の給与欄にも含まれない報酬です。付与があるときは、行使の条件と退職した場合の扱いを確かめてください。退職時の扱いの考え方は、ストックオプションと転職|退職時の扱いと求人の見方にまとめています。
出社の方針と手当・学習の支援
JDSC 公式の福利厚生ページによると、働く場所は週3日以上の出社を基本方針とするハイブリッドワークで、フレックスタイム制のコアタイムは原則10:30〜16:30です。会社から15分圏内に住むと月25,000円の近距離手当が出て、開発・データの募集要項10件にもこの手当が書かれていました。
学習の支援として、業務に関係する書籍の購入と講座・セミナーの受講費用の補助(どちらも金額の制限なし)、資格取得費用の全額補助、自己研鑽のための AWS(Amazon Web Services)・GCP(Google Cloud Platform)の利用補助、大学院就学のサポートが並びます。年収の額だけでなく、出社の頻度や住む場所の条件も、今の働き方と比べておく項目です。
同じ職種の相場(賃金構造基本統計調査)との比べ方
JDSCの数字を相場と比べるときは、自分の仕事に近い公的統計の区分を選び、年齢と企業規模をそろえて見ます。厚生労働省の令和7年賃金構造基本統計調査で、JDSCの平均年齢37.6歳に近い35〜39歳の年収換算は、ソフトウェア作成者が636.0万円、システムコンサルタント・設計者が968.1万円、その他の情報処理・通信技術者が604.1万円でした。
統計の区分 | 35〜39歳 | 企業規模計 | 100〜999人 |
|---|
ソフトウェア作成者 | 636.0万円 | 578.5万円 | 555.0万円 |
システムコンサルタント・設計者 | 968.1万円 | 889.0万円 | 854.3万円 |
その他の情報処理・通信技術者 | 604.1万円 | 609.8万円 | 621.4万円 |
表は、厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 職種第1表」と「職種第5表」(2026年3月公表・男女計)の、きまって支給する現金給与額の12か月分に年間賞与その他特別給与額を足して Offers Magazine 編集部が年収換算した値です。35〜39歳の列は企業規模計の値です。
仕事が近い統計の区分を選ぶ
厚生労働省の「職種一覧と解説」では、プログラマーやテクニカルスペシャリストはソフトウェア作成者、システムコンサルタントや情報処理プロジェクトマネージャはシステムコンサルタント・設計者、サーバー管理者はその他の情報処理・通信技術者に入ります。
JDSCの求人に当てはめると、FDE、Software Engineer、データエンジニア・MLOpsエンジニアなど実装を担う求人はソフトウェア作成者、ITコンサルタントやプロジェクトを率いる役割はシステムコンサルタント・設計者、クラウドのインフラを運用する求人はその他の情報処理・通信技術者が近い区分です。
データサイエンティストは区分の例に名前が挙がっていないので、実装の比重が大きい人はソフトウェア作成者、要件の整理やプロジェクトの責任を担う人はシステムコンサルタント・設計者の行を目安にしてください。
平均年収と統計の数字は物差しが違う
有価証券報告書の1,011.0万円は職種を分けない従業員全体の平均で、統計は職種ごと、年齢ごとの平均です。統計は企業規模10人以上の事業所の平均でもあるため、両者の差をそのままJDSCの上乗せと読まず、自分の年齢と職種の行で今の年収の位置を先に確かめるのが順序です。
求人の側の物差しとして、Offers Jobs に掲載中の正社員求人の提示年収は、下限の中央値が550万円、上限の中央値が1,000万円でした(Offers(株式会社overflow)調べ・掲載中の正社員求人 n=662・2026年11月1日時点)。
JDSCの募集要項30件の下限の中央値600万円・上限の中央値1,300万円と並べると、同じ時点の求人の中でどのあたりに幅が置かれているかが見えます。
JDSCへの転職で年収を上げる進め方
JDSCへの転職で年収を上げる進め方は、部門ごとの年収の幅から自分の経験に近い求人を選び、必須の経験に沿って職務経歴書で実績を示し、提示額の内訳と働き方の条件を確かめて今の年収と比べる3つのステップです。開発・データの求人は幅が広いので、提示額の根拠を選考の中で言葉にしておくことが、年収の差につながります。
部門と求人の幅から自分の位置を決める
FDE の部門の求人は、下限が500万〜620万円、上限が1,100万〜2,500万円です。開発経験2年以上を必須にする FDE やAIエージェントエンジニアと、Python・SQL(データベースの問い合わせ言語)の開発3年以上を必須にするデータエンジニアやアーキテクトでは、求める経験の年数も違います。
今の仕事に近い求人を2件以上選び、必須の経験と歓迎の経験のどこまでを満たしているかを先に数えておきましょう。顧客と直接やり取りしながら開発を進めた経験や、チームを率いた経験がある人は、その期間と人数を数字で言える状態にして面談に臨むと、幅のどこに置かれるかを話しやすくなります。
職務経歴書で顧客の現場で作り切った経験を示す
FDE の募集要項は、顧客の業務の現場に入り込み、課題の特定から設計・実装・運用の改善までを進める役割だと書いています。歓迎の経験には、LLM(大規模言語モデル)を使った開発や RAG(検索拡張生成)の開発、AIエージェントの知見、クラウド(AWS・GCP など)での設計・運用、顧客と直接やり取りしながら進めた経験が並びました。
職務経歴書には、担当したシステムに加えて、要件が固まっていない段階から何を作るかを決めた経緯と、導入の後に改善した指標を書いておきましょう。データサイエンティストの求人は、仮説の設計から実装、成果の報告まで一貫して担当した経験をディレクションの条件に挙げているので、分析の結果が事業のどの数字を動かしたかまで書くと、経験の幅が伝わります。
提示額の内訳と働き方の条件を確かめて今の年収と比べる
提示された年収を今の年収と比べる前に、次の項目を選考の途中から内定の前までに確かめておきましょう。
確かめる項目 | 手がかり | 面談で聞くこと |
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年額の内訳 | 募集要項の給与欄は年収の幅 | 提示額のうち月給・賞与・手当がそれぞれいくらか |
労働時間の制度 | 募集要項の「フレックスタイム制または裁量労働制」 | 自分の求人に適用されるのはどちらか、残業代の扱い |
株式による報酬 | 有価証券報告書のストック・オプション制度と従業員持株会 | 付与の有無と条件、持株会の奨励金の割合 |
出社と住まい | 福利厚生ページの週3日以上の出社と近距離手当 | 配属先の出社の頻度、手当の対象になる範囲 |
今の勤め先で残業代を含めた年収を受け取っている人は、裁量労働制が適用される求人と同じ物差しで比べないよう気をつけてください。内定前の面談で労働条件を確かめる項目は、オファー面談で聞くこと|転職で労働条件を確かめる7項目にまとめました。
JDSCの提示額が自分の経験に見合うかは、同じ職種のほかの企業の提示年収と並べると判断しやすくなります。Offers Jobs の求人一覧では、職種と年収の条件から正社員求人を探せます。