WEBデザイナーはフリーランスが増加
最近では人件費を削減すべく正社員を極力少なくし、プロジェクトごとにスタッフを外注する企業が増えています。特にクリエイティブ業界は、この傾向が強いといえます。
自由な働き方が普及しフリーランスは増加傾向
ランサーズ「フリーランス実態調査」(2018年版)によると、2018年のフリーランスの経済規模は2015年比で約3倍になりました。
その中でも、特にIT・クリエイティブ系の就業人数は、81万人とされ、IT・クリエイティブ領域においても副業・フリーランスという働き方が広く浸透していることがわかります。
フリーランスで働くメリット、デメリット
メリットは、働く時間を自分の好きなように自由に配分できること。インターネット環境を使えば、基本的にはどこでも仕事することができるのも魅力です。さらに働いた分だけ収入をアップさせることができるので、才能と実績をうまく発揮できれば、会社員よりも収入を増加させることも夢ではありません。
一方、デメリットとしては、収入の不安定さがあります。毎月決まった金額を報酬としてもらえる会社員とは違い、月々の収入も異なります。さらに、未経験者や実績の少ない人は、作業時間に見合わないような少ない報酬の場合も多いので、経験を積むことが必要となります。
Photoshopスキルを生かして独立するには
PhotoShopスキルを活かしてフリーランスとして活動するのであれば、代表的な職種は、Webデザイナーです。どれくらのスキルがあれば、独立して成功するのでしょうか。
必要なスキル
ソフトの基本的操作ができるのは当然。では、求人ではどこまでのスキルが求められるのか?というと、目指す業界によっても差があるので一概には言えないところ。だからこそ、目指す業界の求めるスキルをあらかじめチェックしておくことが大切です。
目安としては、クラウドソーシングでお金を稼げるレベルは最低限必要と言えます。
Photoshopだけでは生き残れない時代
ソフトが使いこなせればいいというものでもありません。クリエイターとして大事なのは、やはり経験値です。
手がける作品を見る目がないと、何度も修正を重ねることになります。いくらソフトを使って制作を時短しても、完成までに時間がかかってしまいます。
逆に言うと、手作業でも作品のレベルが高ければ、ソフトのスキルに頼らずともクリエイターとして働けるはず。未経験でも採用される可能性もあります。Photoshopを使いこなせればいい、というものでもないのです。
100%使いこなせてなくてもOKな理由
Illustrator、Photoshopの機能を、全て覚えて使いこなそうとすると、相当大変です。ですが、実務レベルではそんなに多くの機能を使用していないことがほとんど。使用機能の使い方を覚えるだけであれば、1〜2日あれば十分です。
必要な能力
フリーランスだからこそなければならない能力が「自己管理能力」です。抱えている仕事を管理するのは自分しかいないので、仕事の量や質を厳しい目線で管理できる能力が大切です。
まずは、納期管理。「オーダーされた納期に合わせ、一日の仕事量を計算しタスクを実行する」というスキルが要求されます。さらに、フリーランスには基本的に代わる人材がいません。業務がストップしないように、体調管理もマスト。ビジネスにおける一般常識やコミュニケーション能力なども、もちろん必要です。
いずれも会社の冠がなく自分一人で勝負するため、多角的なスキルが必要となります。
Photoshopやillustratorを使った仕事の種類
一般的にはデザイン系の職種で使用することが多いソフトですが、その内容は多岐に渡ります。
WEBデザイン系の仕事は選択肢が豊富
WEBデザインの仕事は、単なるビジュアルのデザインだけでなく、実際にHTMLやCSSを使ってWEBページをコーディングする業務を行うことも多くあります。
さらにUI(ユーザーインターフェース)の策定などもあり、そのサイトの目的に沿ったデザインをディレクションするスキルを求められる場合もあります。
サイトやSNSを通じて仕事を獲得
依頼に基づいて仕事を行うのではなく、サイトやSNSを利用して仕事を獲得することもあります。
まずは、営業ツールとして自分の実績を紹介するブログやツイッター、インスタグラムなどのSNSツールを作っておきましょう。新規の仕事を請け負うたびに、更新します。さらにはWebデザインのスキルを利用し、HTMLテンプレートやWordPressなどの各種CMSテンプレート、Flash、PSDファイルを売買できるサイトを利用し、販売するのもひとつの手です。
WEB系フリーランスの仕事獲得方法
仕事を増やしたい場合は、自分で獲得しにいかなければなりません。仕事を獲得するためには、どのように働きかければよいのでしょうか。
ポートフォリオの充実は必須
ポートフォリオとは、いままでデザイナーとして携わってきた作品の実績がわかる作品集のこと。実績がわかりやすくまとまったポートフォリオがあれば、クライアントが仕事を頼むかどうかを判断しやすくなります。当然、内容が充実していればいるほど、仕事を頼まれる確率が上がるというわけです。これを使い、営業活動をします。
人脈をフル活用
見ず知らずの会社にいきなり営業するには、ストレスが大きく非効率な場合も多々あります。Webデザインの仕事をしていることをまわりにアピールし、そういった需要がないか人脈をたどってみるのも、意外と有効です。また、異業種交流会に積極的に参加するのもいいでしょう。新しい繋がりができることも多くあります。
クラウドソーシングやマッチングサイト
クラウドソーシングサイトとは、業務委託の情報が集まったサイトです。活用できそうな人脈がなかったり、企業への営業が苦手な人にもおすすめです。プロが手を出さない低単価の仕事であれば、未経験者でも着手できる案件も多くあるので、勉強を始めたばかりの人でも十分チャンスがあります。
まとめ
Photoshopスキルを生かしたフリーランスの仕事は需要も高く、内容も幅広いものの、ソフトが使えるだけではいいというものではありません。
フリーランスで成功するためには、自己管理能力や基本的なビジネススキル、仕事を獲得する営業能力など、多角的なスキルが必要です。
会社員と比べた際のメリットとデメリットもふまえた上で、会社員のままでいるか独立するかを、よく考えて判断をするのがいいでしょう。