＼回答があります！／

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  北野勝久

  エンジニア

  2年前
  とても良い質問だな、と思いました。すこし質問の主旨と異なる回答ですが、思い当たることがあったのでせっかくなので紹介させてください。
  
  私はSRE（サイト信頼性エンジニアリング）に関するプラクティス実践のバックグラウンドがあるのですが、SLO（サービスレベル目標、サービスの信頼性に関する目標）と、その設定の際に用いるCUJ（クリティカルユーザージャーニー）という考え方があります。
  
  SLOについては私が過去に執筆した以下記事にて紹介しているのでもしよろしければご覧ください。一言でいうと、ユーザー視点でのサービス稼働状況や、レスポンスタイムに関する期待値の目標です。
  
  SREをはじめる際のポイント：モニタリングとサービスレベルの考え方
  https://codezine.jp/article/detail/11472
  
  SLOの設定はユーザーの体験と結びついていることが大切です。そこで登場するのがCUJです。CUJはユーザーがサービスを利用するにあたっての中心となる体験のことで、たとえばECサイトでは商品の検索や購入がそれにあたります。CUJから適切なサービスレベルの目標とする指標（SLI）を見出すにあたっては体験の適切な分解が肝とされています。
  
  たとえばECサイトを利用するユーザーは商品の検索だけして購入をしないかもしれません。これらをごっちゃにした指標を選択してしまうと、サービス全体としてのそれっぽい信頼性は検索できたとしても、それはユーザー体験に紐づくものではありません。サービス全体としてのリクエスト成功率が99.9%といわれても、商品検索のリクエスト成功率が90％だと使い勝手の良いシステムとはいえないでしょう。
  
  North Star Metric を設定するにあたっても、コアとなるユーザー体験を洗い出し、それらの依存関係を考えていくことで、必要最小限の指標を選択できるのではないかと思います。
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