開発生産性の指標をなぜ見ない・定義しない・計測しない/できないのか?

景気後退懸念・昨今の市場環境から経営やマネージャーでは生産性向上・組織力の強化に頭を向けている方が多いかと思います。
現在、Offersでは新サービスとしてソフトウェア開発組織の個人・チームをエンパワーメントするプロダクト「Offers MGR(オファーズマネージャー)」をベータリリースし、現在数十社にご利用いただいております。
https://offers-mgr.com/lp

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000065.000053307.html

そのタイミングで、Offers デジタル人材総研にてソフトウェア開発組織のマネジメントの方が向けの調査を実施しました。
その結果、77.6%が「開発組織の生産性が測定できてない」と回答しています。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000071.000053307.html

これについて、
・自社ではどのような状況になっているか?
・指標が決まっていれば、指標はどんなものか
・みていない/測定する必要がないと考えている場合、その理由は何か?

この辺りについてみなさんのご意見を聞かせてください。

参考記事
開発生産性について議論する前に知っておきたいこと
https://qiita.com/hirokidaichi/items/53f0865398829bdebef1

Four Keysだけじゃない開発者生産性フレームワーク
https://zenn.dev/loglass/articles/28c565a875e9bd
(編集済み)
2年前
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  • 和田健太郎

    エンジニア

    2年前

    個人的な所感としては「観測してない」というよりは、「観測しようとしたけど力尽きた」を私の知り合いの中では見ることが多いなー、と思いました。

    ■計測するだけでなく、チューニングにそれなりのコストがかかる
    往々にして、指標を取ってみたあとも、現場の感覚値とのズレを微調整して定義を変えたり、運用フローを変えた結果観点が変わったりすることによって継続的なチューニングによって精度の向上が必要になってくるので、途中で力尽きる。

    ■結局だからどうなんだ、というところの回答に持っていくのが大変
    おそらく4Keysのような指標をどこの組織でも一度は取ったことがあるものの、ビジネス側への影響を確認するには3ヶ月程度は継続して定点観測が必要だがそこまで持っていけない。
    おそらくデプロイ頻度とかリリース頻度との相関を最終的に取りたいというところだと思いますが、そこに生産性指標が効いてきているかどうかを信じたり説明し切る前に力尽きる。

    トップダウンで指示が降りてこない限りは現場が信じて主張し続ける構図が出来上がりやすそうなので、こういうのもあるのかなと思いました。イチ意見です。
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  • 山本隼汰

    エンジニア

    2年前

    弊社では、ほぼ私の趣味で開発の生産性をトラッキングしまくっていますが、ふと振り返って他の企業でできるか?と言えば難しいだろうなと思うことが多いですね。例えば、弊社で計測している代表的なものは、不具合発生率, テストカバレッジ(E2E, integration, unittest), LCP, FCP, レスポンスタイム, チームのキャパシティの予実, スプリントのベロシティ, などがあります。が、それらを経営目標に持ち出すことはしないようになるべくしており、チームの状況を構造的、多面的に理解するために用いています。

    単一の指標のみを用いると、わかりやすい反面その指標にとらわれて本質を見失う可能性があり、あえてさまざまな指標を同時に計測して、相互関係を見ながら課題解決に取り組むようにしているのですが、そうすると、一気に事象の複雑度が上がってしまい、慣れていないとおそらくかなりハードルの高い作業になる気がしています。それくらい複雑度の高い作業をしているのだからしょうがないと言えばそうなんですが、誰しも最初は「わかりやすくてシンプルに効果が出るもの」を求めたくなりますし、その意味では開発の生産性を計測して効果が出るまでにかなりリードタイムとコストをかけないといけないという点で、めんどくさいのかな...?というか大変だろうな、と思います。
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  • Dai Fujihara

    プロジェクトマネジメント

    2年前

    私はアジャイルコーチとして、いわゆる開発チームの生産性を高めるような仕事をしています。

    おっしゃるように、ほとんどの企業さまは見てもいない、定義もしていない、計測もしていないです。

    なぜそうなのかは、状況に応じて色々あるのですが、最近ふとおもったことを共有させてください。

    ■ 生産性を計算するコストが大きすぎる

    できない理由のひとつです。ソフトウェア開発において、「決められたものを作る」従来のやり方であれば、作った量、すなわちコード量をトラッキングすれば、ある程度の「出力量」がわかります。

    しかし、コードというものは芸術性を含む成果物でもあるため、できるエンジニアは短いコード、効率の良いコードを書くため、単純な出力量だけで生産性を定義できません。

    また、たくさん書けるエンジニアほど、バグを生み出すリスクも増えます。よって、量が多いから品質がいいとも言えないため、これまた出力量だけで生産性を定義できなくなります。

    そこで、「コードの効率の良さ」、「コードの視認性の良さ」、「コードの重複度」、「コードの複雑度」、単位コードで生み出されたバグの数・・・など、変数を追加すれば、我々が求める(であろう)生産性に近づけるようになります。
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