導入事例

Offersを導入、ご活用いただいている企業様をご紹介します。

テックリードクラスのエンジニアが集う!フレキシブル経営を実践するcocoのOffers活用術【インタビュー記事】

株式会社coco
(代表)高橋俊介氏 (リードエンジニア)石橋智幸氏

作り手へのリスペクトが強い「coco」にOffersは合っていた



ーー:まずはOffersを導入された背景から教えてください。

石橋氏:採用媒体をいくつかリストアップしていく中で、Offersを友人の会社が利用していたのでお試しで導入してみました。

ーー:サービスの使用感はいかがですか。

石橋氏:シンプルに使いやすいという感想です。特に候補者をスキルで検索できるのが良いですね。「PHPの経験が何年以上」というような検索は他の採用サービスではなかなかありませんし、人材のスキルをしっかりと可視化できるサービスだと感じました。

また、Offersは弊社に合っているサービスだなと思います。

ーー:どの点が御社と合っていると感じましたか。

石橋氏:いきなり正社員ではなく「まずは副業として働きたい」という人が多い点です。過去にリファラルで正社員を採用した際、“やりづらさ”を感じたことがありまして。

正社員採用は、書類選考と数回の面接で判断しなければなりませんが、それだけでスキルやカルチャーフィットなどミスマッチなく採用するのは難しいです。

その点、副業前提であれば業務委託契約の期間中にその人の実力を測れるので、採用側としても、リスクを抑えた採用ができます
候補者も働きながらどのような会社なのか、働き方やカルチャーを理解してから入社を決められるので、双方にメリットがありますよね。



ーー:採用された方のことを教えてください。

石橋氏:Offersを1年半ほど利用して、9名のエンジニアを採用していますが、特に印象に残っている方がいます。

SaaSの事業会社で働きながら、弊社に業務委託として関わってくださっている方なのですが、ユニットテストの人員が足りていない時期に、「テスト書きますよ!」と言っていただき、双方合意の上、テストプログラムを書いていただきました。

サービス開発は、フロントエンドをやりたい人が多く、テストプログラムを書きたい人を探すのは大変なので、とても助かりました。テストが終わった頃には、cocoのドメイン知識も身に付いていたので、サービス側の修正対応にも力を貸していただきました。

Offersは人材のプールが大きいからなのか、ニッチな技術を持つエンジニアも多く登録されているところが他のサービスと比べて大きな魅力ですね。

ーー:とてもフレキシブルな対応をされている方なんですね!エンジニアさんはこだわりが強く、自分のやりたい領域がはっきりしている」方が多い印象ですが。

石橋氏:まさにそうですね。確かにエンジニアの中には「これしかやらない」という方もいらっしゃるんですが、弊社の場合だと柔軟に対応してくれるエンジニアが多いです。

柔軟に対応できるのは、それに見合ったスキルを有しているということでもありますが、そもそも弊社にはテックリード、CTOレベルの優秀なエンジニアが集まっている傾向がありますね。

ーー:どうして御社にはそういった優秀なエンジニアが集まっているのでしょうか。

高橋氏:石橋の採用基準が大きいのかなと。知識の幅が広くて柔軟に動ける人を採用しているように思います。あとフルリモートなので、能動的に動ける人じゃないと仕事が回ってこなくなってしまうという文化的な側面はあると思います。

実際、業務委託の方々にはミーティングへの参加を義務付けていません。こちらが共有しているドキュメントを確認して、能動的に動いていただいています。

石橋氏:基本的に、エンジニアには非同期で仕事をしてもらっています。イシュードリブンで仕事をアサインしているので、働く側としても自分たちの改善案が実装される過程にやりがいを感じられるでしょう。

また、こちらからの依頼のスタンスについては「このタスクだけをやってください」ではなく、並行して弊社のドメイン知識を少しずつ覚えられるようにタスクを割り振っていきます。

タスクを通して、彼らのドメイン知識が溜まっていくので、徐々に彼らも能動的に動いていけるようになるのです。

ーー:エンジニアにとって理想的な環境ですね。タスクをこなしているうちに様々な知識が身について行く、かなり実践的で設計された育成プログラムのようにも感じました。どうしてそこまでエンジニアファーストなのでしょうか。

石橋氏:私も高橋さんもエンジニアだからなんだと思います。作り手に対してリスペクトがあるんです。

高橋氏:弊社はソフトウェアの会社なので、ソフトウェアを作れる人材は重要であり、惜しみなく投資していかないといけないと考えています。

生産性の高い企業に必須?「クラウドネイティブ」な働き方とは

代表 高橋俊介氏

ーー:今後、どのくらいのペースで正社員登用をしていきたいと考えていますか?

高橋氏:現時点では正社員があと2~3人いて欲しいと思う反面、人数目標にコミットする考え方はしないようにしています。採用活動にKPIを設けてしまうと、採用の質が下がるからです。

ーー:採用目標を持ちつつも、実際に働く方々の意向を汲み取ってあげるのが大切ということでしょうか。

高橋氏:そうですね。弊社には様々な働き方の人がいて、雇用契約だけどハーフコミットの人もいれば、業務委託だけどフルコミットに近い人もいます。

また、採用された方々の声を拾い上げるような仕組みが社内にはあって。業務委託の方々とはランチやオンライン交流会を通して、ご自身がどういう働き方をしたいのかを聞く機会を設けています。

副業先の会社に転職したくなるタイミングは人それぞれなので、いかにタイミングを見定めて即座にお声がけできるのかが重要です。

そのため、業務委託のメンバーとは定期的にコミュニケーションを取るよう意識しています。交流会も行っており、半年に一回くらいのペースでカフェを貸し切ってみんなで集まる場を設けています。

あくまで「弊社に馴染んでいただける機会を提供する」といった目的で開催しているので、そこでは仕事の話を全くしませんね。ちょうど先週も集まったところです。

ーー:採用や組織作りを進めるうえで、弊社のフレキシブル経営についての考え方に共感して下さったとのことですが。

石橋氏:御社のフレキシブル経営(※1)に関するチェックリストをみたとき、細かく言語化されていて驚きました。ここまで整理されている企業はないと思います。自分には特に刺さりましたね。「うちの目指していることと一緒じゃん!」って思いました(笑)

このチェックリストを活用することで、業務委託の方々のセキュリティ周りなど、すぐに改善が必要なところも明確になりました。

会社のヘルスチェックに使える項目の1つ1つが言語化されていて、点数を入力していくと、達成率で可視化されるんです。弊社もチェックしてみたら90%ぐらいで、実践していることがそんなにズレていないということが分かり安心しました。

高橋氏:フレキシブル経営の考え方については、「クラウドネイティブ」な働き方に近いと感じました。組織を運営する上でボトルネックになることを抽出してくれるチェックリストなのかなと。

ーー:クラウドネイティブな働き方とは具体的にどのようなものでしょうか。

高橋氏:組織の階層をできるだけ浅くするということです。横並びのほうが働きやすくなると考えていて。副業の人も正社員も並列で、別にどっちが上ということではない。

実際、石橋を中心とした極小数名でマネジメントしていますが、石橋も上からマネジメントするのではなく、あくまで他メンバーと横並びでプロジェクト管理の仕組みを作っているんです。その仕組みの上で、それぞれがやりたいようにスキルを生かして働いています。

あとは、ソフトウェア的な思考で例えると、全プロセスが滑らかになるということですね。例えば正社員と業務委託を明確に分けるのではなくて、その間を許容する。全体のグラデーションが許容されるようになることで滑らかな開発が可能になると考えています。

ーー:確かに御社は正社員と業務委託の垣根がなさそうですね。

高橋氏:業務委託の方々も僕の中では完全に正社員扱いです。明らかに能力が高くて生産性が高い業務委託の方がいるのに、正社員しか福利厚生が使えないのは矛盾を感じる。

適用可能な制度についてはどんどん適用していきますし、正社員と業務委託の垣根をなくすというか、いま以上に同列に扱っていきます。

石橋氏:今後は、業務委託の方でも経費が使える制度を開放する予定です。

ーー:具体的には、どのようなものが経費として申請できるのでしょうか。

石橋氏:例えばChat GPTのAPIを叩くのに、月に2,000~3,000円のコストがかかると思うのですが、経費申請してもらってOKです。(※2)

高橋氏:そもそも弊社は個人のグレードによって、一定額までは自分の判断で経費を使ってよい制度があるんです。それを業務委託の方にも適用していく予定です。

ーー:業務委託の方だけじゃなくて正社員もすごく働きやすそうですね。

石橋氏:自立している人にとっては働きやすいと思います。一方、自分で考えて動くのが苦手な人にとっては優しくない会社かもしれません。個々が自立しているのが前提ではありますが、私も個人の自立を促す仕事の振り方をしています。

「お店の"ヒト"の魅力を最大限引き出すソフトウェアを作りたい」cocoの求める人材とは

リードエンジニア 石橋智幸氏


ーー:最後に御社がこれから目指すこと、それに合わせてどんな人に参画して欲しいか教えてください。

高橋氏:地域のSNSのような仕組みを作ります。具体的には、地域のお店とスタッフさん、その地域に住んでる人たちを繋げる仕組みですね。

どうやったら地域の生活がシームレスに快適なものになっていくかを考える。「それを実現できるUXはなんだろう」「そんなソフトウェアの在り方はなんだろう」ということを突き詰めていきたい人に参画して欲しいです。

石橋氏:例えば、「自分がよく行っていた飲食のお店がコロナ禍で潰れてしまった」だったりとか、「仲良かった店員さんが辞めてしまった」という経験を、みなさん1回ぐらいはしてると思うんですよね。

そういったイシューを私たちのサービスで解決していきたいと考えています。

また、シンプルにお店に行くのが好きな人は相性が良いのかなって思います。弊社に集まっている人たちは、実際にお店に行くのが好きな人が多く、店舗体験を共有するチャンネルもあるので、そこでみんなが自分の体験を投稿しています。

高橋氏:地域のお店って悩んでいることがいっぱいあるんです。そんな店舗に寄り添い、地域のお客さんの多様なニーズに応えながら「儲かるプロダクト」ではなく「地域の生活や経済をソフトウェアでより良くする方法」を考えていきたいと思います。

今後も、お店やスタッフさんの魅力を最大限に引き出せる仕組みを作っていきます。

ーー:ありがとうございました。

※1 株式会社overflowの提唱している「雇用形態にとらわれない人材活用により経営スピードを最大化する」新しい経営手法。
※2 経費の税務上の取り扱いは税理士の指導の元、適切に行なっています。今回は便宜上”経費”という言葉を使っていますが、内容などに応じて処理方法を変更するなど調整しています。

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