導入事例

Offersを導入、ご活用いただいている企業様をご紹介します。

複雑化するHRプロダクト群を支える開発組織の変革と、VPoE正社員採用の舞台裏【Offersヘッドハント成功事例】

株式会社HRBrain
(採用担当)寺脇 英雄氏(VPoE)田村 祐樹氏氏

HR領域に特化したSaaSを展開し、急成長を遂げるHRBrain。8種類のプロダクトを展開する同社は、さらなる成長に向けて開発組織の強化を進めています。その中で、VPoE(Vice President of Engineering)として新たに田村氏が参画。その採用を支援したのが、ハイクラス正社員の転職支援サービス「Offersヘッドハント」でした。

今回、Offersヘッドハントを運営するoverflow代表・鈴木が、HRBrain人事の寺脇氏と、新たに入社した田村氏にインタビューを実施。HRBrainの目指す方向性や開発組織の課題、採用時のエピソード、そしてOffersヘッドハントの活用について、それぞれの視点からお話を伺いました。

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HR×SaaSで8種類のプロダクトを展開!


overflow鈴木(以下、鈴木):2023年11月に欧州系のPEファンドであるEQTがHRBrainに資本参画し、2024年5月には社外取締役にOpenAI Japan代表執行役員社長の長﨑氏が就任されるなど、ここ数年大きな変化が続いているかと思います。こうした背景の中、改めて御社の事業の現在地や今後の展望などお聞かせください。

HRBrain寺脇氏(以下、寺脇氏):当社はHR向けSaaSを中心に、多くのプロダクトを展開しています。現在、タレントマネジメントをはじめとするHRBrainシリーズは8種類にまで拡充しており、今後も順次、展開予定です。

HRBrainシリーズはタレントマネジメント、労務、エンゲージメント、人事評価など、 人事領域に特化した多角的なプロダクト展開が特徴

また、プロダクトを提供するだけでなく、当社では人事コンサルティングサービスも展開しており、顧客の課題解決を一貫してサポートしている点が大きな強みとなっています。実際、顧客満足度が非常に高く、プロダクトの品質と相まって、総合的な提供価値が高く評価されていると感じています。

<関連リンク>HRBrainコンサルティング

一方で、今後の展開はまだ道半ばだと感じています。人的資本経営の重要性がますます高まる中、HR領域には依然として多くの開拓余地があるため、現状に満足せずさらに先進的な取り組みを推進していく必要があると考えています。

HRBrain 採用担当 寺脇氏

鈴木:今後は、さらに積極的に新たなプロダクトをリリースしていくというお考えなのですね。

寺脇氏:はい、今後も積極的に新規プロダクトのリリースを進めていくつもりです。既存プロダクトの機能拡張も重要ですが、未開拓の領域への参入も前向きに取り組んでいきたいと考えています。

そのため、M&Aなどの手法を活用して短期間で事業規模を拡大するアプローチも可能性のひとつです。このあたりは経営陣と共に、日々「次の一手」についてアイディアを出し合っているところです。

鈴木:複数のプロダクト開発を同時に進めていく上で、開発組織の強化が優先度の高い経営イシューになるかと思います。今後の採用方針についてもお聞かせいただけますか?

寺脇氏:前提として今後も採用強化を継続する方針です。当社の開発チームは2025年2月時点で約60名体制ですが、今後についてはただ人数を増やすだけでなく、より経験豊富なエンジニアの採用にも注力していきたいと考えています。

また、社員が働きやすい環境づくりにも力を入れていきます。これまでは採用活動に重点を置いてきた面もありましたが、今後は入社後の環境整備にもより注力し、エンジニアが最大限のパフォーマンスを発揮できる職場作りを目指していきます。

HRBrainには、仕組み次第で何倍にもスケールできる土台が整っている。


鈴木:今回、「Offersヘッドハント」経由でVPoEとしてご入社された田村さんにお伺いします。HRBrainの開発カルチャーについて、何か特徴的な点や改善すべき点などはありますか?

HRBrain田村氏(以下、田村氏):当社ではCTOが率先して技術的な意思決定を行っており、高い品質のプロダクトを提供する文化が根付いています。チーム単位でのコミュニケーションも活発で、目標に向かって柔軟に動ける組織になっていると感じています。

HRBrain VPoE 田村氏

ただ、現在大小さまざまなプロジェクトが同時進行しており、各プロダクトがそれぞれ密接に連携するようになってきたため、スケジュール調整やコミュニケーションの複雑性が増しているのが課題だと認識しています。

特に大規模な開発プロジェクトでは、異なるチーム間の連携をどのようにスムーズに進めるかが重要になってきていると感じます。

鈴木:プロダクト数が増え、それぞれを強化・連携していくフェーズに今あるのですね。

田村氏:はい、急成長しているからこそ、マネジメント層の不足が課題のひとつとなっています。プロジェクト数が増える中で、組織全体を効果的に統括できる人材の必要性が高まっています。

今まさに私自身がその橋渡し役を担っていますが、今後は開発チームのマネジメント体制をさらに強化し、組織の成長を加速させていきたいと考えています。

CTO鈴木氏(写真左)と今後の組織の方向性についても日々ディスカッション

鈴木:これまで田村さんもさまざまな組織でご経験を積まれてきたかと思いますが、組織の改善によって開発スピードが2倍、3倍に向上するような手応えを感じたことはありますか?

田村氏:はい、あります。HRBrainでは、技術的な負債はそれほど大きくなく、使用している技術スタックもモダンなので、適切なチーム編成と戦略的なマネジメントを行えば、十分にスピードアップできます。実際、現在の課題の多くは、組織の仕組みを整えることで解決できる部分が多いですね。

鈴木:組織の雰囲気なども教えてください。どんなエンジニアが御社では多いのでしょうか?

田村氏:HRBrainのメンバーはとても真面目で、ものづくりへの情熱を持っている人が多いです。CTOの鈴木をはじめ、プロダクトに対する強いこだわりを持つメンバーが多く、良いプロダクトを作ろうとする姿勢が全社的に浸透しているのが特徴ですね。

VPoE採用で苦戦していたとき、Offersヘッドハントから連絡があった。


鈴木:今回、田村さんがVPoE(Vice President of Engineering)として参画されることになった当時の背景についてお聞かせいただけますか?

寺脇氏:冒頭でも申し上げた通り、HRBrainでは今後も新たなプロダクトの開発が予定されており、CTOは開発に専念する必要があります。一方で、プロダクト開発の難易度は徐々に増しており、プロダクト間の連携もこれまで以上に重要になっています。

さらに、新卒採用の開始などをきっかけに、組織全体の育成や体制強化が求められる段階に突入しています。組織規模が拡大する中で、既存メンバーのみで組織変革を推進するのは難しくなっており、今後、開発組織を100〜200名規模に拡大することを見据えると、全体を統括できるリーダーの必要性が一層高まっているのです。

そのため、私たちはVPoEというポジションの採用に1〜2年かけて慎重に取り組んできました。求められているのは、組織運営にも精通したハイレベルなエンジニアですが、多くの候補者とお会いする中で適任者を見つけるのは容易ではなく、その間も組織運営の緊急性と重要性はさらに増していました。

VPoE採用は重要な課題だったと語る寺脇氏

鈴木:そのような状況の時に、弊社から正社員採用のご連絡をさせていただき、今回のご縁につながりました。

寺脇氏:そうですね!Offersから田村さん以外にも、CTO / VPoEクラスのなかなか出会えない方たちをたくさんご紹介いただきました。その中で、田村さんと出会い、数回にわたって面談を実施させていただきました。

その過程で、田村さんの豊富なご経験と高いスキルが、HRBrainの課題解決に大きく貢献していただけると確信し、今回の採用に至りました。

「本音を聞きたい」に徹底的に応えてくれたこと。それが転職意向に繋がった。


鈴木:田村さんは、私と当初お会いした時は転職を意識されていなかったと思いますが、どのようなきっかけで本格的に転職を意識されたのでしょうか?

田村氏:HRBrainの話を聞く中で、非常に成長ポテンシャルのある企業だと感じましたね。その一方で、マネジメントが不足しているために、本来の成長スピードを発揮しきれていない部分があると確信しました。

鈴木:と言いますと?

田村氏:CTOが非常に優れたエンジニアであるにもかかわらず、組織運営の課題がボトルネックとなって開発の進捗が滞っているのは、非常にもったいないなと。

私もHR領域には元々興味があり、これまでも長くマネジメントにも携わってきたので、自分のこれまでの経験を活かせば、組織の課題を解決し、よりスムーズに成長できる環境を整えられるのではないかと考えて、入社を決めました。

鈴木:カジュアル面談を幾度か繰り返して行く中で、「何の課題を解決するか」を考えた時に、「転職」が手段として出てきたということでしょうか?

田村氏:そうですね、もともと転職を考えているわけではなかったのですが、「自身の経験がすごくハマる」というのが大きかったです。また、前職と比べても成長余地が大きいことが、今回の決断の理由となります。

本音ベースの会話の中で、徐々に転職を意識するようになったと語る田村氏

鈴木:田村さんとご一緒させていただく中で、特に印象的だったのが「本音を聞きたい」という言葉をよく口にされていたことです。それを大事にされていた理由について、お聞かせいただけますか?

田村氏:採用企業の多くは表向きはポジティブなことばかり言いますよね。「上場を目指しています」とか「事業がうまくいっているので、一緒にやりましょう!」と華やかなイメージを前面に押し出すこともあります。

しかし、実際には解決しなければならない課題がたくさんあるにもかかわらず、それを軽く扱ったり、あまり深く掘り下げていないのです。強くアトラクトすることを優先して、本音で話してもらえないケースがあるんですよね。

何が一番の課題なのかが分からなければ、私がどこまで貢献できるのか判断できません。むしろ、「自分がいなくても大丈夫なのでは?」という疑問さえ生じてしまいます。だからこそ、ぜひ本音でお話いただきたいと伝えました

鈴木:HRBrainの選考プロセスではカジュアル面談から最終面談まで、合計5回の面談があり、選考期間は約4か月かかりました。特に印象的だったのは、カジュアル面談を3回も行ったことです。

カジュアル面談ではCOO永山さんとCTO鈴木さん、そしてCFO井出さんとの面談をいただきました。CEO以外のCXOが全員登場する形になり、初回面談から会社の実情について率直な話を伺うことができました。

選考時を振り返るoverflow鈴木

鈴木:そして4回目の面談では、寺脇さんとも相談し「何でもぶっちゃけて話せる会」を設定させていただきました。事前に質問しにくいポイントなども共有していただき、それについてもしっかりお話いただけたと思います。結果として、5回の面談のうち4回は、お互いに本音を徹底的に話し合うプロセスになったと感じています。

こうしたプロセスをしっかりやり切るHRBrainさんは、本当に素晴らしい会社だなと個人的に感じたのですが、実際にこの選考を受けられた田村さんはどのように感じましたか?

田村氏本当に素直に本音で話してもらえましたね。課題を隠そうとする会社も多いと思うのですが、「今、マネジメントに困っている」「技術的には強みがあるが、それを支えるマネージャーが不足している」「組織としてまだ未熟な部分がある」といった現状を、包み隠さずに話してくださいました。

また、財務面についても「資金状況は良好だが、さらに成長するためにはアクセルを踏む必要がある」という意向を明確に伝えてくれました。こうした率直な姿勢に非常に好印象を受け、次第に一緒に働きたいという気持ちが強まりました。

VPoE田村氏は今後は採用する側として寺脇氏と連携を強めていく予定

鈴木:今回の選考プロセス全体について、寺脇さんは何か印象に残るエピソードはございましたか?

寺脇氏:オファー面談の前日に、改めてお時間をいただき人事面談の機会を設けさせていただきました。その場で、田村さんのやりたいことについてより深くお話を伺うことができ、とても有意義だと感じました。

結局のところ、入社される方の目標と会社のニーズがしっかりと合致しているかが最も重要です。その点を再確認し、「しっかり噛み合っている」と実感できたため、弊社からも自信を持ってオファーを出す決断に至りました。

さらに、その面談には現場でEMを務めるメンバーも同席しました。トップ層だけでなく、実際に一緒に働くメンバーと直接対話することで、田村さんのやりたいことが組織全体としっかり一致しているかを確認できたのは、受け入れの面でも非常に良い流れだったと感じています。

「Offers」はヘッドハントを通じてハイクラス層の正社員採用も支援。


鈴木:「Offers」というサービスは、副業やフリーランス向けのマッチングプラットフォームとして広く認知されていますが、実は2023年頃からハイクラス正社員の転職支援サービス「Offersヘッドハント」も展開しています。

当初寺脇さんにお声がけさせていただいた際も、イメージのギャップがあったのではないかと思いますが、実際いかがでしたか?

寺脇氏:副業のイメージが非常に強かったので、正直驚きました。我々としては正社員採用に注力していたので、Offersを母集団形成の選択肢として考えていませんでした。「正社員採用もやっているんだ」と知ったときは、意外に感じましたね。

ただ、実際にお話を伺うと、しっかりと正社員向けの支援を行っており、候補者とのマッチングにも力を入れているのがわかりました。

「Offers=副業」のイメージでしたので、お声がけいただいた時は驚きました(寺脇氏)

鈴木:候補者の方々も同じような印象を持たれていると思います。実際にOffersにご登録いただき、私から最初にご連絡した際は田村さんも同じようなギャップを感じましたか?

田村氏:そうですね、Offersは副業のイメージが強かったですし、前職でも副業採用のためにOffersを利用していました。ご連絡をいただいたときも「副業の話なのかな?」と思っていたのですが、実は正社員転職の支援もされていると知ってかなり驚きましたね。

Offersからこまめに連絡いただけたので、安心して選考を進めることができました(田村氏)

鈴木:不安や違和感はなかったですか?

田村氏:転職エージェントとのやり取りは「個と個のやり取り」が多いので、あまり不安とかはなかったですよ。

鈴木:ありがとうございます。「Offersヘッドハント」のサービスは、他のエージェントと比べて何か違いを感じられましたか?

田村氏:特に良かったのは、しっかりと話をした上で企業を紹介してくれた点ですね。「自社で保有している求人リストはこちらです。どこか気になる会社はありますか?」といった形式的なスタンスではなく、私の希望や考えをしっかりヒアリングしてから、適切な企業を紹介してくれたので、本当に親身になってくれていると感じました。

鈴木:ありがとうございます。自社の話で恐縮ですが、我々は雇用形態を飛び越えて「自由に才能を開放できる世界=人材循環型社会」の実現を目指しています。副業も、フリーランスも、転職も、1つの雇用形態の定義にすぎず、候補者の方がいま一番望んでいる場所を、制約に囚われることなくご紹介したいと考えていますので、田村さんのお話を聞けて嬉しい気持ちが込み上げてきました。

我々だからこその介在価値を心がけています(overflow鈴木)

鈴木:寺脇さんはどう感じましたか?

寺脇氏「Offersヘッドハント」からのご紹介は書類選考の通過率がとても高いと感じています。最初にご連絡をいただいた時には、VPoEの採用に本当に困っているという話をさせていただきましたが、その点をしっかり理解し、我々のターゲットに対する解像度を高く持っていただいていると感じました。

また、田村さん以外にも優秀なバックエンドエンジニアをご紹介いただけたことで、Offersが多くの技術者の方を抱えているプラットフォームであることを実感しました。その強みをうまく生かして、適切なマッチングをされている印象を受けましたね。

鈴木:ありがとうございます!それでは最後に、これから御社の選考を検討されている方に向けてメッセージをお願いします。

寺脇氏:当社では、モダンな技術スタックを採用しながら複雑性が高いプロダクトを、フルサイクルで開発しています。そのため、「特定の領域だけを担当するのではなく、幅広くスキルを伸ばしたい」「チームで良いプロダクトを作りたい」と考えている方には、非常に適した環境だと思います。

田村氏:技術はあくまで手段であり、「より良いプロダクトを届けることで、世の中を良くしたい」という思いを持っている方には、ぜひ仲間になっていただきたいですね。

我々が目指しているのは、「自己効力感の高い働き方ができる世界」を作ること。個々のメンバーが自分らしく働き、それぞれの力を最大限に発揮できる環境を整えていきたいと考えています。このビジョンに共感していただける方と、一緒に働けることを楽しみにしています!

鈴木:本日はありがとうございました。

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