導入事例

Offersを導入、ご活用いただいている企業様をご紹介します。

「トライアル期間でカルチャーマッチの相互見極めを。」正社員採用に成功したシンプルフォーム社が重要視する採用基準

シンプルフォーム株式会社
(CTO)​小間 洋和氏 (PdM兼開発リード)村上 哲平氏

副業からスタートすることで、双方のミスマッチが起こりづらい「Offers」


ーー:村上さんがOffersを使って、特に良いと感じたところを教えてください。

村上氏:実は前の転職のときからOffersにはお世話になっていました。Offersの良いところは、形式張った中途採用フローに乗せられるのではなく、ミッションドリブンやプロジェクトベースで話ができるところです。プロジェクト全体を管理している役員の方と、どういった課題があり、どのようなプロジェクトをやりたいのかなど、具体的な話から入れるので、ミスマッチも起きにくい印象です。

ーー:職種ベースで採用先を決めると、ミスマッチが起きやすいですよね。

村上氏:そこが怖いですね。ミッションや実際に何をしているのかは自分にとってすごく大事なので、職種だけで入ってどこに配属されるかわからないような転職は避けたいところです。

ーー:小間さんは、Offersを1年ほど使っていただいていると聞いています。その中で、副業採用がよいと感じるところはありますか?

小間氏:そうですね。特にカルチャーマッチの面において、30分や40分程度の時間では人材の見極めは難しいです。

ハードスキルの面では分かる部分もあるのかもしれませんが、ソフト面の評価は、互いに時間をかけて評価していく必要があると思います。その点で、Offersを活用した副業採用はミスマッチが起こりづらい点が、良いと感じています。

ーー:小間さんとしては、村上さんが入社するまでの1カ月程度はいかがでしたか?

小間氏:当時はSimpleCheckが私たちの唯一のプロダクトでした。その段階で村上さんに来ていただいて、プロダクトマネージャーの経験などのお話を聞くうちに、「SimpleCheck」の他にも、案件を任せられるのではないかと感じたのです。

そこで、新しい案件について話をするとともに、本格的に入社された後の動きに関しても、事前に話ができたのがよかったと思っています。村上さんにはエンジニアリングの力を使って、これまでになかったデータを集めるプロジェクトに全力投球して欲しいと伝えました。

そういった状況で入社された後にも、村上さんの主体性が発揮されているのが分かったので、よいスタートダッシュが切れたのだと思います。

サービスを通じて顧客の業務効率化だけではなく、高度化の実現も目指す



ーー:御社のサービスの概要や魅力、アピールポイントなどを教えていただけますか?

小間氏:私たちは、全ての法人を「フェアに評価すること」をミッションに活動しています。主な顧客は銀行やクレジットカード会社で、こういった企業は金融庁からマネーロンダリングやテロ資金の供与などの防止のため、さまざまな規制がかけられています。

法人や個人事業主から口座の開設申し込みがあった際、銀行やクレジットカード会社は、その事業の実態やリスクなどを審査しなくてはいけません。

従来、銀行の窓口などで審査対象となる法人の代表者と会話し、情報を得ていたわけですが、昨今はコロナ禍の影響もあり、対面での情報収集もオンライン化されるようになりました。

私たちは「SimpleCheck」というサービスを開発しており、ここで調べたい法人を検索すると、その企業のマネーロンダリングや、テロ資金の供与などに関わる情報を得られます。従来の対面をメインにした情報収集よりも、圧倒的に審査を効率化できるわけです。

ーー:具体的にサービスを使って発見できたリスクなど、顧客から何かフィードバックはありましたか?

小間氏:登記簿やインターネット上の情報を確認する限り普通の会社に見えるものの、よく調べてみると関連会社の役員が、別の会社を経営していたケースがあります。「SimpleCheck」では法人と法人のつながりも出すことができるので、調査対象に関連する会社で、そういったリスクの高いビジネスをしている場合にも、ある程度は把握できます。

1カ月から2カ月のトライアル雇用で、自社にマッチした人材か確認する


ーー:シンプルフォーム社の採用方針について伺います。小間さんは「テイカー(Taker)」よりも「ギバー(Giver)」の精神を持っている人と働きたいと仰っていますが、それを判断する基準は何でしょうか?

小間氏:面談で完璧に分かることではないので、トライアルの期間を設けて1カ月や2カ月程度、副業として業務に関わっていただいております。その中で我々としても自社マッチを判断でき、候補者にとってもそう思っていただけた場合、正社員としてお誘いする形です。

また、面談ではどういった理由で副業先を選んでいるのか、転職を考えている人に対しては、どういう基準で探しているのかなど、前のめりに聞くのもポイントです。

その中で、例えば副業を通じて何かを学びたいというスタンスの人は、与える側(Giver)ではなく、与えられる側(Taker)ではないかと感じます。

面談でそういったところを確認するとともに、トライアル期間で自社にマッチしているかを判断しています。

ーー:小間さんに伺います。面接の際、村上さんに対して、Giverであるという印象を持たれたのではないでしょうか。また、具体的にどのような点で、そう感じられましたか?

小間氏:はい、そうですね。村上さんには社員としての採用前にオフィスに来ていただいて、お酒を飲みながら前職や前々職のお話をしていただきました。

村上さんの前々職の企業さんは私たちのように、部屋の一室から始まったスタートアップで、最終的に上場したところだったそうです。村上さんには会社が成長していく中で、どういった動きをしてきたのかを伺いました。

そういった環境で、エンジニアやプロダクトマネージャーなど、村上さんは役割の変化に応じて、自分を変革されてきたようです。会社のミッションを自らが達成するといった思いを持っていたことや、それを実際に行動に移してきた話を聞いていく中で、Giverな方だと感じました。

ーー:村上さんは今のお話を聞いて、どう思われますか?

村上氏:転職する際に「自身が会社に対して何か貢献できるものを持っているか」といった判断基準を持っている点は、確かにそうだなと感じます。

今回の転職活動でいえば、転職先から何かを学びたいというよりも、今までの経験がここに生きるのではないか、といったスタンスで話せていました。それを上から目線ではなく謙虚に伝えられたのが、良かった要因ではないかと思います。

「面倒」を愛して顧客に価値を提供する企業カルチャー

 


ーー:小間さんからシンプルフォーム社のカルチャーについて、お話いただければと思います。

小間氏:まず、何よりも「面倒を愛する」というキーワードを組織として重視しています。世の中に情報が溢れ、分析に重きを置かれている中、法人審査の領域では集めることから始める必要のある情報が放置されています。理由はシンプルで、面倒すぎるからです。

インターネット上にあるデータを収集・整理して提示するだけでも、ある程度は顧客の課題を解消できるとは思いますが、インターネットにない情報を提示することが重要だと考えています。面倒すぎて集められていない情報、調整しきれないような案件、そういったものに取り組むことが本当に価値あるものだと我々は信じており、地味だけれど一歩一歩積み上げる意味を込めてこのカルチャーを大事にしています。

ーー:村上さんとしても、このあたりのカルチャーは自分にマッチしている感覚はありますか?

村上氏:自分はむしろ面倒が苦手だからこそ、心に刺さったところはあります。

というのも、業務システムが分かりやすい例だと思うのですが、何か開発をする際に、エンジニアはどうしても「自動化」を考えてしまいがちです。しかし、初めから自動化をしようとしても、結局うまくいかないといったケースは少なくありません。

最初は泥臭く手を動かして開発し、最終的に自動化が待っているといった感覚が自分にあったため、「面倒を愛する」というカルチャーを見て共感を覚えました。

自分が実践しているという感覚よりは、自分を伸ばすために心に留めておきたい考えとして受け止めています。

開発組織としてスケーリングする段階で、専門性が求められる


ーー:これからも多くの社員を採用されると思いますが、今後どういった人材に入社して欲しいですか?

小間氏:私たちは現在、データをいかに育てていくかを中心に考えています。間違ったデータを顧客に提供してしまうのは、あってはならないことなので、データの品質保証に注力していかなければいけません。そこで、QAエンジニアやQAリーダーなどを採用する方針です。

それから、私たちのプロダクトをより多くの顧客に使っていただくため、APIの形で提供するための人材や、「SimpleCheck」への流入を増やすアプリケーションを開発するエンジニア、中長期的にはデータを強くするデータサイエンティストやR&Dエンジニアの採用も行ってまいります。

ーー:新規事業のお話も出ましたが、村上さんとしては、どういった人に来てもらいたいですか?

村上氏:これからは、開発組織としてもスケーリングする段階だと思うので、徐々に専門性を求められるようになると思います。今はどちらかといえばフルスタックで、一つの機能を一人で作りきれる人が評価される段階でしょう。

ただ、QAエンジニアの話もありましたし、例えばフロントを専門でやる人がいてもよいと思っています。専門性の高い人が多くいて、その人たちといかにスクラムを組んでやっていくか、といったところは興味があります。

ーー:小間さんはいかがでしょう?

小間氏:いろいろな人が入社してきたおかげで、多様な観点でエンジニアや、組織について考えられるようになってきたと感じています。

例えば、創業初期の段階では、動作テストの考え方もありませんでした。しかし、ある人が入社してから、テストやレビューのやり方をシステマチックにすべきという話になったのです。さらに別の人の影響により、絵文字をどんどん使う文化をはじめ、さまざまなSlackの使い方が広まっています。

入社した人が持ち込む文化を受け入れつつ、同時にシンプルフォームなエンジニアの文化も作っていく必要があると考えています。よいものは、どんどん取り入れたいと思っているところです。

たとえ自分に汎用性がないと思っている人や、職場になじめないかもしれないと不安になっている人でも、歓迎しています。逆に、尖っている人が新しい風を運んでくることもあるからです。

ーー:新しい風を運んでくる人を歓迎するといった話でしたが、例えば文系で営業職に就いていた人など、大きなキャリアチェンジを伴う人が来るとよいかもしれませんね。

小間氏:当社は大企業SIer出身のエンジニアもいればベンチャー出身のエンジニア、大学在学中からインターンとして参画してくれた弱冠二十歳のエンジニアもいます。

さまざまなバックグラウンドの人がおり、どのようなバックグラウンドのエンジニアでも、迎え入れる土壌が整っています。

ーー:ベンチャーと大企業のよい面を兼ね合わせたような、すごく良い会社だと思います。最後に候補者へのメッセージをお願いします。

小間氏:ありがとうございます。当社は自分のスキルを最大限発揮して、世の中をもっとよくしていこうと考えている、20後半〜30代のエンジニアがぴったりです。ぜひ私たちと一緒に、金融ひいてはこの国、この世界をよくしていきましょう。

ーー:ありがとうございました。

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