ノマドワーカーについて知ろう

ノマドとは遊牧民を意味する言葉です。牧草を求めて移動する自由な遊牧民のように、場所や時間にこだわらずに仕事をする人をノマドワーカーと呼びます。ノマドワーカーの仕事場所や1日の流れについて解説します。
ノマドワーカーの仕事場
ノマドワーカーは場所にとらわれないワークスタイルです。カフェでパソコンを開いて仕事をしているイメージが強いノマドワーカーですが、カフェ以外にも以下のような場所が仕事場として使われています。
- 図書館
- インターネットカフェ
- カラオケボックス
- コワーキングスペース
- レンタルオフィス
- ビジネスホテル
基本的にはインターネット回線と電源があれば、どこでも仕事ができるのがノマドワーカーの強みです。
ただし、施設によっては利用料金がかかることがあります。また公共の場であるため、セキュリティやプライバシーなどへの配慮が必要です。
1日の流れ
仕事をする場所だけでなく時間にもとらわれないのがノマドワーカーのメリットです。1日に3時間しか仕事をしなくても、睡眠時間を削って20時間仕事をしても誰にも文句を言われることはありません。
むしろ、自分が集中できる時間帯を把握し、その時間帯に集中して作業をこなすことが重要になります。午前中の方が集中できるのであれば朝早くから作業を始め、午後からは打ち合わせなどを入れるなど、自分のスタイルに合わせたスケジュールを組むことが必要です。
時間や場所を問わず仕事ができるノマドワーカーですが、自分を律することができないと、決められた時間内で仕事を終わらせることができず、かえって苦しい思いをする可能性があります。
ノマドワーカーに必須の持ち物

決まった仕事場を持たないノマドワーカーは、常に仕事道具を持って移動するため、持ち物を厳選する必要があります。ノマドワーカーに必須の持ち物を紹介します。
ノートパソコン
ノマドワークは基本的にパソコンを使っての仕事が中心になります。したがって、持ち運び可能なノートパソコンは必須の持ち物です。
ノートパソコンは各社からさまざまな機種が販売されていますが、画面サイズが11~13インチ、1kg前後のノートパソコンが、持ち歩く際に負担が少ないでしょう。
スペックは仕事の内容によって異なります。デザイナーやフォトグラファーのように画像を扱う仕事であれば、それなりに高機能なパソコンが必要ですし、ライターのようにテキストをメインに扱うのであれば、ある程度機能を抑えたパソコンでも十分です。
仕事内容と予算、画面の大きさや重量がノートパソコンを選ぶ際のポイントになります。
モバイルバッテリー
近年は電源のあるカフェが増えていますが、必ずしも電源が使える席を確保できるわけではないので、充電用にモバイルバッテリーがあると安心です。
モバイルバッテリーにはさまざまな種類がありますが、スマートフォン用のモバイルバッテリーでは出力が足りず、パソコンの充電ができないことがあります。パソコンも充電できる高出力のモバイルバッテリーが必要です。
大容量のモバイルバッテリーならパソコンとスマートフォンを同時に充電することも可能です。ただし、大容量のモバイルバッテリーはそれだけ大きくて重くなります。持ち運びのことも考慮して、負担にならない程度の重量のものを選びましょう。
ポケットWi-Fi
メールのチェックや調べ物、クライアントへの納品など、インターネット環境はノマドワーカーに欠かせないものです。
公衆のフリーWi-Fiが使える場所も多くなっていますが、セキュリティ面で不安が残るため、ポケットWi-Fiを用意しておいた方が安心です。また、ポケットWi-Fi以外にスマートフォンのテザリング機能を使ってインターネット接続するという方法もあります。
それほど通信を必要としないのであれば、テザリングだけでも十分です。ただし、ポケットWi-Fiの方が通信速度やバッテリー容量で優れている場合が多いので、扱うデータ容量や使用時間を考慮して選ぶとよいでしょう。
移動用のカバン
ノマドワーカーは必要な仕事道具を全部持って移動するため、移動用のバッグ選びも重要になります。
まずはノートパソコンが入るサイズであることが必須です。また、荷物が多くなりがちなので、リュックサックやショルダーバッグなど、重い荷物でも楽に持ち運ぶことができるバッグを選ぶことが大切です。
デザインもカバン選びの重要なポイントです。クライアントと直接会って打ち合わせをすることが多いのであれば、カジュアルなカバンよりもビジネス寄りのデザインを選ぶ方が無難です。自分のノマドスタイルに合わせて、カバンのデザインや形状を選ぶと間違いが少ないでしょう。
海外ノマドのポイント

働く場所にこだわらないノマドワーカーですから、当然海外でも仕事をすることができます。海外ノマドをする上で必要なポイントを解説します。
仕事環境を整えること
海外でのノマドワークも、基本的には国内で仕事をするときと大きく変わりません。パソコンとインターネット環境があれば、ノマドワークをすることは可能です。逆に言えばインターネット環境がないと、海外でのノマドワークは厳しいと言えます。
また、国や地域によってインターネット回線が整備されていないことがあります。回線状況を確認できるWebサイトなどを利用して前もって調査し、行き先の通信環境を確保することが、海外ノマドをする上での再優先事項だと言えるでしょう。
海外で便利な持ち物
長期に渡って海外ノマドをするのであれば、持ち物を工夫することで、かなり便利に過ごすことができます。
まずはパソコンやキーボード、マウスなどの仕事道具です。観光がメインの海外旅行と違い、仕事をすることがメインですから、使い慣れた仕事道具を使う方が生産性を落とすことなく作業できます。
また、SIMフリーのスマートフォンと現地のSIMがあれば、価格を抑えて通信できます。スマートフォンが使えれば、地図を見たりカフェを検索したりできますから、現地のSIMがあると快適に過ごせるでしょう。
その他、移動中の読書に便利な電子書籍リーダー、携帯可能な日本食、緊急時に備えてまとまった現金などがあると便利です。
まとめ
自由な働き方が魅力のノマドワーカーは、簡単な道具さえそろっていれば仕事ができます。ただし持ち歩くことが前提なので、小さくて軽い道具を選ぶことが重要です。自分のノマドスタイルに合わせて、必要な道具をそろえましょう。