ノマドワークの基礎知識

ノマドスタイルで取り組む仕事のことを、一般的にノマドワークと読んでいます。ここ数年でノマドワークに取り組む人は急速に増えてきましたが、世代によっては聞き慣れないと感じる人も少なくありません。
ノマドの言葉の意味や、ノマドワーカーになるために必要なことを簡潔にお伝えします。
ノマドとは
ノマドとは、英語で『nomad』と表記され、もともと『遊牧民』や『放浪者』を意味する言葉として使われていました。
近年はそこから派生し、時間や場所に縛られることなく自由に仕事をする人たち、あるいはそのような働き方そのものをノマドと表現するようになりました。
ノマドワーカーになるために
ノマドスタイルで働いているノマドワーカーになるために、特に資格や免許は必要ありません。職種も特に限定されておらず、インターネットを使ってできる仕事であればノマドワークが可能なのです。
ノマドワーカーの仕事は多種多様です。プログラマーやデザイナー、ライター、コンサルタント、ユーチューバーなどもノマドスタイルで可能な仕事とされます。
パソコンやスマートフォンを使える知識とスキルがあれば、誰でも簡単にノマドワーカーになれるのです。
ノマドワークのメリットやデメリット

その自由な働き方に魅力を感じ、若者を中心とした多くの人がノマドワークに取り組むようになりました。
しかしノマドワークは決して良い面ばかりではありません。ここでは、ノマドワークのメリットやデメリットについて解説していきます。
賃貸費用など経費を削減しやすい
ノマドワークをしている人の多くは、自宅やカフェ、コワーキングスペースなどで働いています。
オフィスを借りると毎月の家賃など固定費がかかるのですが、ノマドワークにオフィスは必要ないので、固定費がほとんどかかりません。ノマドスタイルで仕事をする場合、仕事にかかる経費を削減しやすいというメリットがあるのです。
自由に仕事ができる
会社員であれば出社時間や仕事場が決まっています。毎日同じ時間に起き、同じ通勤ルートを通り会社に行き、仕事が終われば同じルートで自宅に帰ります。
しかしノマドワークに出社時間はありません。仕事をする場所も決まっていないので、自分の好きな時間に起きて、自分で仕事場を決め、自分のタイミングで仕事を終えることができます。
ほとんどのことを自分の裁量で自由に決められるのが、ノマドワークのメリットなのです。
セキュリティと自己責任はついてまわる
ノマドワークのデメリットとして、自分でセキュリティ管理をしなければならないという点があげられます。
カフェやホテルなどの公共Wi-Fiを利用してノマドワークをする場合、パスワードを盗まれたり、重要なデータを閲覧されたりする可能性があります。また仕事道具であるスマホやパソコンが盗まれたり、紛失したりする可能性も否定できません。
セキュリティ面の保証をしてくれるオフィス勤めとは違い、これらは全て自己責任です。ノマドワークにおいて、自己防衛は必須とも言えます。社会的評価はまだ低い
少しずつ認知度が高まっているノマドワークですが、会社員と比較するとその社会的な信用度は低いのが実情です。
収入も不安定な場合が多く、それらを理由に車や不動産のローンを断られてしまう可能性も否定できません。社会的な評価はまだ低いという点が、ノマドワークの大きなデメリットです。
賃貸より便利なノマド向け施設の増加

ノマドワーカーの増加により、都会を中心にノマド向けの施設が増えています。オフィスを賃貸するよりも安く使えるので、ノマド向けの施設に通って仕事をするノマドワーカーの姿も多くなっているのです。
ここでは、具体的なノマド向け施設をいくつか紹介します。
コワーキングスペースやノマドカフェ
コワーキングスペースという施設があります。共有型の仕事スペースが設けられており、通常はデスクや椅子、インターネットが使える環境が整っています。使用料金は時間制や月額制など、施設によってさまざまです。
ノマドカフェという施設もあり、Wi-Fiや電源などノマドワーカーが必要とする環境が整備されています。コワーキングスペースより比較的安く利用できるので、ノマドワーカーにとっては経済的にお得です。
レンタルオフィスやシェアオフィス
レンタルオフィスやシェアオフィスを借りて仕事をするノマドワーカーもいます。賃貸型のオフィスに比べて安く借りることができ、法人の住所として使える場合が多いことからメリットを感じて利用している人も増えています。
まとめ
テクノロジーの発展とともに、仕事のスタイルや職種にも幅が広がり、自由に働く人々が増えてきました。これからもノマドワーカーは増加することが予想され、ノマドワーク向けの施設も進化していくでしょう。
ノマドワーク向けの施設は賃貸よりもお得になるケースが多いので、探している人は、こまめに情報取集することをおすすめします。