ショートカットキーの基礎知識

ショートカットキーは覚えておけば作業を効率よく進めることができる便利な機能です。ショートカットキーのメリットやMacでよく使われるキーについて解説します。
ショートカットキーのメリット
ショートカットキーは、パソコンのキーボードのみでさまざまな操作を行うことができる機能です。
キーボードにあらかじめ設定されているキーを押すことで、マウスを使わずにコピーやペースト、検索などの操作ができます。
操作がキーボードだけで完結するため、作業を効率化することが可能です。
Macのキーの記号4種類
Macでショートカットキーを使う場合、以下の4種類のキーを覚えておきましょう。
- command
- option
- shift
- control
中でもショートカットキーによく使われるのは『command』キーです。Windowsのコントロール(ctrl)キーに当たります。
MacのキーはWindowsのキーとは機能が異なるものがあるため、混同しないよう注意が必要です。
Macの代表的なショートカットキー

Macでよく使われるショートカットキーを紹介します。アプリケーション共通のショートカットや、文書作成に役立つショートカットなどさまざまな機能があります。
一般的なショートカットキー
Macで使われる一般的なショートカットキーはWindowsの操作とほぼ同じなので、覚えやすいでしょう。
- command + C:コピー
- command + V:ペースト
- command + X:切り取り
- command + Z:直前の操作を取り消し
- command + A:全選択
- command + F:検索
アプリ共通のショートカットキー
どのアプリでも使える共通のショートカットキーを紹介します。
- command + N:新規作成
- command + O:ファイルを開く
- command + W:ウインドウやタブを閉じる
- command + S:ファイルの保存
- command + P:印刷
- command + Q:アプリを終了する
文字入力のショートカットキー
文書作成の際に使えるショートカットキーを紹介します。
- control + D:カーソルの右にある文字を削除する(WindowsのDeleteと同じ)
- control + A:カーソルを行の先頭に移動する
- F7:文字をカタカナに変換する
- F8:文字を半角カナに変換する
- F9:文字を全角英数字に変換する
- F10:文字を半角英数字に変換する
ファンクションキー(F7~10)は、キーボードの設定によってはキーに印字されている機能(F10であれば消音のON/OFFなど)が動作することがあります。この場合は『Fn』キーと同時にを押す必要があります。
なお、ファンクションキーの設定は『システム環境設定』の『キーボード』から変更可能です。
ショートカットキーを設定する

Macのショートカットキーは自由に変更できます。自分の使いやすいように設定を変更してみましょう。
デフォルトのキー変更
これまで紹介してきたショートカットキーは、デフォルトで設定されているものです。使いにくいと感じるものがあれば、好きなように変更できます。
『システム環境設定』から『キーボード』を選択し、そこから『ショートカット』タブを選ぶと、登録されているショートカットの一覧が表示されます。
変更したいショートカットを選んでダブルクリックすれば、キーを編集することが可能です。このとき、すでに登録されているキーを登録しようとすると、警告マークが表示されます。
アプリごとにも設定可能
アプリケーションごとにショートカットを設定することも可能です。
『システム環境設定』から『ショートカット』タブを選ぶところまではデフォルトのキー変更と同じです。そこから『アプリケーション』を選択し、『+』ボタンを押すとショートカットの追加ができます。
この際、ショートカットの名称を入力するボックスが現れますが、名称には正式名称を入力しなくてはなりません。正式名称とは操作手順と登録したい機能のことを指します。
たとえば、PDFファイルを書き出すショートカットを作る場合は、『ファイル->PDF として書き出す…』と入力します。『->』で操作手順を示し、アプリケーションのコマンド名称を正確に(スペースや…も含め)入力しないと動作しません。
なお、デフォルトのキー変更と異なり、すでにあるキーを登録すると警告なしに上書きされてしまいます。あらかじめ使えるキーを確認しておきましょう。
まとめ
ショートカットキーは作業の効率化に欠かせない機能の一つです。自分の使いやすいようにカスタマイズすれば、作業効率はさらに上がることでしょう。
Windowsパソコンに慣れていると、始めのうちはMacのショートカットになじめないかもしれません。しかし、使っているうちにすぐに慣れるので、まずはいろいろなショートカットを試してみるとよいでしょう。