デプロイツールで開発を効率化。導入のメリットとツールの比較

システム開発などの現場では、デプロイ作業は非常に大切です。その作業をサポートしてくれるのがデプロイツールとなります。ここでは、『そもそもデプロイとは何か』から解説を始め、現在利用されているデプロイツールの紹介と特徴を比較していきます。

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デプロイツールの「デプロイ」とは

それでは早速、デプロイツールの紹介の前に、『デプロイ』とは何か、詳しく解説します。

ビルドとデプロイの違い

開発の現場では、デプロイという言葉がよく使われますが、それと同じぐらい利用されている用語に『ビルド』があります。この2つの言葉は、一見同じような意味にも感じられますが、微妙な違いがあるのです。

まず『ビルド』の意味を、いろいろな用語を交えながら解説します。

ソフトウェア開発の工程には、いろいろな過程があります。まずプログラミング言語を使ってコードを書きます。しかしこれだけでは機械が認識しないので、機械語に翻訳します。この作業を『コンパイル』と言い、コンパイルされたコードを実行ファイルにアップする作業を『リンク』と呼んでいます。

『ビルド』とは、このコンパイルとリンクまでの作業のことです。つまりビルドという作業は、あくまでもプログラムを『作る作業』の総称と言えます。

これに対し『デプロイ』とは、ここから先の作業のことで、作ったプログラムを『動かす作業』全般を指します。せっかくプログラムを作ったのに、誰も利用できない状態のままでは意味がありません。ですので、デプロイ作業によって、たくさんの人がプログラムを活用できるようにするのです。

デプロイ作業例

デプロイの意味はだいたいわかっていただいたと思います。では具体的にデプロイ作業とは、どのようなことをするのでしょうか?

以下が、デプロイ作業の大まかな流れです。

  1. 作ったプログラムをサーバー上に展開・配置する
  2. サーバー全体を再起動する(ソフトによっては必要ない場合もある)

手順は少なそうにみまえすが、展開・配置作業は、プログラムによってはかなり大規模になる上に、基本的にコマンド操作であるため、コマンドに慣れていない場合は難しい作業になりがちです。しかもデプロイ作業ごとに必要なソフトウェアが違うため、その作業工程に合わせてソフトウェアを用意する必要があるのです。

このように、デプロイ作業は、開発者にとってかなりの負担がかかります。

デプロイツールとは

さきほどまでは、そもそもデプロイとは何か、デプロイとはどのような作業をするのか、という解説をしましたが、ここからは、デプロイを作業するためのツールである『デプロイツール』について解説します。

デプロイを自動化して開発を効率的に

さきほど『デプロイ作業はコマンド操作なので、慣れていないと難しい』という説明をしました。ですが『DeployBot』というデプロイツールの登場により、デプロイ作業をコマンド操作ではなく、GUI画面で操作できるようになっています。

このツールを導入すれば、作業も自動で行われるため、大幅に手間が省けるようになりました。作業ごとにソフトウェアを用意する必要もなくなり、大幅に時間が短縮されたのです。

これを使えば、デプロイ作業を機械に任せ、ビルド作業などの他の作業に集中出来ます。作業の効率も上がり、生産性アップに繋がるでしょう。

デプロイツールを推奨するケース

デプロイが自動で行われる、というのは大きなことですが、自動化が必要な環境というのは、そう多くはありません。デプロイツールを導入する必要があるのは、自動化しないと仕事がまわらないほど大規模なシステムか、作業する人がよほど忙しいなどの場合です。

例えば個人で趣味単位でプログラミングをしているなどの場合には、デプロイをする機会そのものがそこまで多くない場合もあるかと思います。自動化は魅力的ですがそもそもそこまでする必要があるかをよく考えてから導入しましょう。

デプロイツールを導入するメリット

ここからは、デプロイツールを導入することでどのようなメリットがあるのか、解説します。

デプロイ作業の煩雑さから解放

さきほどから何度か言及していますが、手動でデプロイをする場合には、様々な工程が発生します。自動化をすれば、そのような複雑な作業から解放されることは大きな魅力と言えるでしょう。

デプロイ作業から解放されることで、ソフトウェア開発など、最も力を入れたい作業に集中できるので、ミスが減り、作業も明確になります。

プロジェクトの管理が楽になる

例えばチームで開発作業を行っている場合ですと、デザイナーが書いたコードを、別のエンジニアがデプロイする、ということも多いと思います。

デプロイツールによって自動化されていると、操作も簡単になります。よってデザイナーは自分で作ったコードをわざわざエンジニアにデプロイしてもらのではなく、自分でデプロイ作業を行えるのです。

こうすることによって、自分で作ったコードは自分でデプロイし、何か障害が起きた時にエンジニアさんにまわす、という風に出来ます。

つまりデプロイ作業そのものは機械に任せて、チームとしては『いつ、だれがデプロイしたか』と言った情報を共有すればいいだけとなるため、管理や運用面でもメリットが多いと言えるでしょう。

開発言語別デプロイツールの比較

次は、開発言語別にデプロイツールを紹介します。

PHPで開発された「Deployer」

PHPは、HTMLなどのプログラミング言語に埋め込んで使う言語の一つです。比較的初心者にもわかりやすい言語となっており、小規模の開発から大規模なものにまで、幅広く利用されています。

『Deployer』はこのPHPを使ったデプロイツールですので、PHPを使って開発されたアプリケーションなどと相性が良く、操作性も高いので、低コストでアプリケーションを公開したい場合にはおすすめです。

日本発のPHPデプロイツール「Altax」

デプロイツールのほとんどは、英語サイトです。英語サイトでも動作には問題ありませんが、日本語のほうが安心、という方には『Altax』がおすすめです。

Rubyで開発された「Capistrano」

Rubyは、日本で開発されたスクリプト言語で、『Capistrano』はこの言語を使ったデプロイツールです。しかしPHPやJavaと言った他の言語でも使用可能な作りになっています(Rubyのインストールは必要)。なおこのツールでデプロイ作業を自動化したい場合には、以下の環境が必要です。

  • SSHに接続できる機械であること
  • 同時に実行するサーバーにおいてユーザーとパスワードが同じになること
  • 鍵を使ったパスワーなし接続ができること

『Capistrano』も操作そのものは簡単ですので、慣れればすぐに使いこなせるでしょう。

Pythonで開発された「Fabric」

Pythonは主に機械学習などの際に使われる言語で、ディープラーニングの発達によって利用頻度が上がっています。

Pythonが使われているので、やはりPythonを使ってプログラミングされたアプリケーションのデプロイの際には重宝します。誰でも簡単にインストールでき、デプロイに関する深い知識が無くてもすぐに使えます。

まとめ

面倒だったデプロイ作業を一手に引き受けてくれるデプロイツールは、様々な言語で開発され、より使いやすく、簡単に使えるように進化しています。

プログラミング作業だけでもかなり手間のかかる作業ですので、その後のデプロイ作業を自動でやってくれるツールは、開発者にとっては魅力的なものでしょう。

もし導入を考えているなら、自分の作業している環境なども考慮した上で、慎重にツールを選ぶことをおすすめします。

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