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インタビュー

「ビジョン」と「スキルマッチ」どちらを優先するのか。正社員と副業・複業が解け合う開発組織の作り方

「家族の健康を支え笑顔をふやす」というビジョンを掲げ、子育てママに特化したマーケティング&ソリューションを展開するカラダノートでは、正規・副業・複業にかかわらず多様な働き方をする人材が活躍している。正社員と副業・複業エンジニアが共に働くために、どのような試みを行っているのか。また、どのような人材を求めているのか。カラダノートの取締役 CFOである平岡晃氏と開発推進室 室長の二村敦司氏に話を伺った。

取締役 CFO

平岡 晃 氏

関西大学大学院卒。2010年に日立製作所に新卒で入社し、複数の設計部の原価計算、予実管理等を経験。そのほか、公的資金プロジェクトの関わる原価計算制度の構築を経験。その後、中小企業向けコスト削減コンサルティングファームに入社。IPO準備並びに子会社管理、事業再生、M&Aを経験。2015年、ミクシィに入社し、グループ企業のバリューアップに向けたモニタリングから実行まで支援を経験。M&Aプロジェクト取りまとめ、FA及び相手候補先との折衝。2017年、カラダノートにコーポレート部の責任者として入社。コーポレート全般の組織づくり、ルール作り、IPO準備を推進。2018年8月より取締役に就任。

開発推進室 室長

二村 敦司 氏

新卒でSEOコンサルティングの会社に入り、SEOやリスティング運用を経験した後、プログラマとしてシステム開発会社に転職。フルスクラッチでのPHP開発に5年ほど従事。Webマーケティングとシステム開発の経験をフルに活かすため、事業会社であるカラダノートに転職。レガシーな環境からPHP7/Laravel/AWS環境へのモダンな環境への移行を主導。2019年2月からは開発推進室室長として、エンジニアリングマネージャーに就任。

ファミリーデータの活用で「家族の健康を支え笑顔をふやす」というビジョンを実現

——:まずは、御社の事業内容と現在に至るまでの経緯を教えてください。

平岡晃氏(以下、平岡氏):弊社は2008年に代表の佐藤が起業しました。当初は健康学習ゲームやアプリの受託開発、薬歴や服薬管理・血圧をスマホで記録するアプリなどを提供していましたが、もっと家族に寄り添ったサポートをしたいという想いから、妊娠中、お腹の中の赤ちゃんの様子がわかる「ママびより」、産後は育児記録のための「授乳ノート」や「ステップ離乳食」といった、ママ向けのアプリを自社で企画開発するようになりました。

ですが、メディア広告を主とした事業だけでは企業の成長性として限界を感じはじめ、新たな戦略として「ファミリーデータプラットフォーム事業」を開始しました。

——:ファミリーデータプラットフォーム事業とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。

平岡氏:ファミリーデータプラットフォーム事業は、ファミリーデータを基にユーザーが抱える日々の悩みや不安についてサポートする事業です。意思決定支援サービスとメディアサービスの2つから成り立っています。

意思決定支援サービスは、ユーザーの属性や関心に合わせて適切な商品やサービスを紹介する事業で、メディアサービスは子育てに役立つコンテンツやアプリシリーズを配信するサービスです。

現在はママにフォーカスしてサービスを展開していますが、将来的にパパ・祖父母世代を含めた家族全般の健康を支えていける事業に成長することを考えています。

ファミリーデータをうまく活用しつつ、ユーザーのライフステージ、またはライフイベントによってどのように意思決定を促していくのかというのが我々の大きな課題です。

——:ファミリーデータは、具体的にどのように活用していくのでしょうか?

平岡氏:3つの活用方法について考えています。1つはユーザーの意思決定を楽にしてあげることです。例えば教育において、「あなたの子どもにとってこのサービスが1番適していますよ」といったコメントを送ってあげるだけでも、ユーザーの意思決定はだいぶ楽になるのではないでしょうか。

2つ目は効率化です。我々は現在、企業とユーザーを結びつける役割を担っています。企業もコストをかけて新しいユーザーの獲得に動いているので、それをどう効率化していくかを、我々の持つデータを使いながらうまく最適化できるようにするのかが重要だと思っています。

3つ目はユーザーコンテンツの最適化です。ユーザーデータに基づいて、ユーザーがどのような悩みを抱えているのか、どういったコンテンツがフィットするのかを最適化していきたい。

これら3つの要素について、ファミリーデータを使って事業を改善したいと考えています。

ビジョンコンパスを浸透させ、社内の意思統一を図る

——:御社が指針としている「ビジョンコンパス」について教えてください。

平岡氏:弊社が掲げている「家族の健康を支え笑顔をふやす」というビジョンを、さらに浸透させていくためにはどうすればよいか。また、メンバーの業務は本当に会社のビジョンと一致しているのかということを明確にするため、電通ビジネスデザインスクエアさんの協力のもと「ビジョンコンパス策定プロジェクト」を開始しました。

——:どのようにビジョンコンパスを作り上げていったのですか?

平岡氏:まずは弊社代表の考えとビジョンのすり合わせを行いました。それから「ブランディング委員会」という社内横断的な組織を作成し、家族とはなにか、健康とはなにか、笑顔とはどういう状態なのか? といった具合にビジョンについて深掘りしていきました。

その議論に電通ビジネスデザインスクエアさんに入っていただき、どういう要素があるのかを抽出しました。

——:ビジョンコンパスが実際に形になるまで、どのぐらいかかりましたか?

平岡氏:プロジェクト開始から半年程度で形になったかと思います。それをどのように今働いているメンバーに浸透させていくかを、今後の課題として捉えています。

正社員と副業・複業エンジニアが融合した開発組織

——:開発体制についてお伺いします。現状の正社員と副業・複業メンバーの内訳を教えてください。

二村敦司氏(以下、二村氏):正社員が私を含めて4名、副業・複業の方が6名です。他に本業がある方よりもフリーランスの方の割合が多く占めています。

——:正社員と副業・複業の方が混在する中で、お仕事はどのように進めているのでしょうか?

二村氏:弊社はチーム制を採用しています。アプリチームとウェブチームがあり、アプリチームはディレクターが直接エンジニアに指示を出しています。アプリチームは社内にエンジニアが1人しかいないため、メインとなって動いているのは副業・複業メンバーです。

——:副業・複業メンバーとはどのようにやりとりをしているのですか?

二村氏:基本的にはチャットワークを使い、こまめに連絡を取り合っています。まずはチーム内で施策を考え、それを固めた上で作業を依頼する形です。

——:副業・複業メンバーと仕事をする上で、気をつけていることなどはありますか?

二村氏:仕様についてあまり最初から固めすぎると、エンジニアさんが窮屈さを感じてしまう恐れもあるため、やるべきことを明確化しつつも、設計にはある程度の幅を持たせた上でお願いしていますね。

——:エンジニアの裁量にお任せすると、コントロールがきかなくなることもあると思いますがタスク管理はどのようにやっていますか?

二村氏:期限ベースで管理しています。外注エンジニアの方がある程度弊社の仕事のやり方に慣れてきたら、進め方や仕様についてお任せすることも視野に入れています。

関わり方で異なる採用基準。ビジョンの共感とスキルマッチング

——:正社員と副業・複業メンバーの採用について、判断基準を教えてください。

平岡氏:正社員として採用する場合は、まずは我々のビジョンに共感していただけるかどうかを重視しています。根本的に人手が足りていないので、我々が求めているスキルを持っているか、即戦力かどうかも判断基準です。

ただ、いくら高いスキルを持っていても、ビジョンの共感という前提がなければ一緒に働くのは難しいですね。

——:副業・複業メンバーの場合はどうですか?

平岡氏:フリーランスや副業・複業の方を採用する場合は、スキルマッチングの方が重要です。我々の事業に面白みを感じてもらうという最低限の条件はありますが、そこまでビジョンが一致しているかどうかは重視していません。

我々が困っていることのサポートや改善できるスキルを持っている人を重視して、採用したいと考えています。

ビジョンを共有する正社員のメンバーが意志決定やディレクションをして、実務では副業・複業メンバーに力を貸してもらうといった構図です。

——:副業・複業や業務委託の方を採用する際に注意していることはありますか?

二村氏:履歴書や面接だけではわからないこともあるので、まずは1度一緒に仕事をしてみることが大切だと考えています。弊社の業務について理解してもらう期間が必要ですし、弊社としてもその人が実際にどのようなポテンシャルを持っているのかを見極める期間が必要ですね。

メッセージへの反応多数!Offersで副業・複業メンバーを採用

——:Offersを利用した感想を聞かせてください。

平岡氏:入れ食いですよね(笑)

平岡氏:当初予想していたよりもたくさんのエンジニアから応募がありました。レジュメ(※)的には固そうな方が多くて、いろんな方と面談をさせてもらっています。

(※)履歴書や職務経歴書のこと

——:どのぐらいの方にメッセージを送りましたか?

平岡氏:月で50のOfferは使い切ってしまいます。最初は相談ベースで「こういう仕事についてご相談したいのですがお時間をいただけませんか?」というメッセージを「良いな」と思ったエンジニアさんに送っていました。

——:その後はいかがでしたか?

二村氏:面接をしたのが8人、本採用させていただいたのは1人です。1人に絞った理由としては、コミュニケーションの問題が挙げられます。

弊社の仕事の進め方として、ある程度裁量を渡している分、質問などのやりとりがどうしても多くなります。スキルや副業・複業に慣れているかなどといった面で、コミュニケーションのラリーに時間がかかってしまい、一緒にお仕事をするのが難しいと感じる人もいました。

——:採用された方は、どのようなお仕事をしていますか?

二村氏:採用したのはアプリエンジニアの方ですが、今月(2019年10月)から正式に月40時間でお仕事をお願いしています。今まで手が回らなかったサブアプリ的な部分や、アプリのアップデートを引き受けてもらっています。

現在はサブ業務が主ですが、いずれはメイン業務をお任せしたいと考えています。

——:今後はメンバーの増員についてはどうお考えでしょうか?

二村氏:我々は常に人手が足りていない状態なので、良い人がいればぜひ来てもらいたいです!

副業・複業との関わり方とカラダノートで働く利点

——:社内のメンバーで副業・複業されている方はどのぐらいいますか?

平岡氏:それほど多くはありません。弊社では育児中の社員も多く、そもそもママ業・パパ業とのパラレルワークであると捉えています。

——:御社として副業・複業についてはどのようなスタンスで接していますか?

平岡氏:社内にも副業・複業をしている人はいるので、ネガティブな印象はありません。副業・複業や研修などさまざまな形はありますが、外の空気を吸って社内で還流させることは重要だと思っています。

また、自社のサービスを活かすためにも、外から知識や事例をインプットする必要があります。本を読むのと同じように、インプットとしての副業・複業は良いと考えています。

——:最後に、カラダノートで働くメリットについて聞かせてください。

二村氏:カラダノートのビジョン「家族の健康を支え笑顔をふやす」が実現すれば、社会はより良くなると考えています。幅広い業務に関われますので、スキルアップという面でも働きがいがあると思います。

また、弊社のメンバーは子供がいる方が多く、子育て中でも働きやすい環境が整っているのもメリットですね。

――ありがとうございました。

  • インタビュー:新留一輝
  • 執筆:阿久津武晃
  • 編集:新留一輝
  • 撮影:齋藤暁経

Updated : 2019-11-27

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