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アジャイル開発の一種であるスクラムについて。特徴とメリットまとめ

2019-07-03

現在の市場はソフトウェアに対する要求も多様化していることから、コンスタントな開発が求められています。その手法として注目を浴びているのがアジャイル開発です。ここでは、アジャイル開発の中でも特に短期開発に有効なスクラムについて解説します。

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この記事の目次

アジャイルとは?

近年のIT業界において、『アジャイル』は必須知識と言えるほどに注目度を増しています。まずは、アジャイルとはいったい何なのか、概要や意味を解説していきます。

ソフトウェア開発の技法の一つ

アジャイルはソフトウェア開発における技法の一つで、『アジャイル開発』といったような言い方をします。

他の開発技法との違いは、開発期間の短さです。従来の開発技法は数カ月から半年、あるいはもっと長い期間の開発を想定していましたが、アジャイル開発は数週間から一カ月という短い期間での開発を想定しています。

近年ではITシステムの多様化などに伴って、短期間でのソフトウェア開発にニーズが集まっているのです。そのため、アジャイル開発が注目されています。

アジャイルの語義

アジャイル(Agile)は『素早い・身軽・機敏』といった意味の形容詞です。

この言葉がソフトウェア業界で広がるきっかけになったのは、2001年にソフトウェア開発において著名な17人が集まり、『アジャイルソフトウェア開発宣言』をまとめたことにあります。これにより、アジャイル開発がソフトウェア業界に広く浸透しました。

アジャイル開発の特徴

アジャイル開発が他の開発技法と比べてどのような特徴があるのかを解説します。手法や利点などについて見ていきましょう。

反復しながら機能を追加する

アジャイル開発は『反復増加型』の開発を行います。反復増加型とは、1カ月の期間を設けて開発プロセスを反復し、機能を追加していく手法です。アジャイル開発では、以下のようなプロセスを行います。

  • 計画…反復期間内にどの機能を開発するかを、具体的に計画します。機能ごとに優先順位と規模の見積もりを行います
  • 開発…機能ごとに設計・実装・テストを行います
  • リリース…実装試験を通過した機能をリリースします
  • 開発の終了…開発を継続するか、十分な機能を備えているとして開発を終了するかを、ビジネスサイドが判断を下します

この開発とリリースを繰り返し行うのが、アジャイル開発の進め方です。

計画の変更、修正が柔軟

従来の開発技法で修正や仕様変更を行う場合には、全体の見直しを行わなければなりません。しかし、アジャイル開発であれば、次の反復でどのような機能を実装するか、そして実装する機能に対する仕様変更や修正も容易に行えるのです。

計画の変更や修正がしやすく、柔軟性に優れているという点が、アジャイル開発の特徴と言えるでしょう。

分業せず、開発フェーズのすべての役割を担当

アジャイル開発では、開発フェーズのすべての役割を同じチームが担当し、開発とテストで担当者を分けないことを推奨しています。

元々、アジャイル開発は小規模チームでの開発を想定しているため、人数を必要とする分業化とは相性が良くありません。加えて、すべての役割を担当することで、反復過程において作業効率の改善や問題点の修正をしやすいのも要因です。

分業をしないことで、アジャイル開発のメリットである柔軟性を維持しているとも言えます。

スクラムとは?

それではいよいよ、本題である『スクラム』について見ていきましょう。スクラム開発がどのような技法なのか、概要について説明します。

アジャイル開発の手法の一つ

スクラム開発は、アジャイル開発の技法の一つです。ラグビーにおいて、選手が肩を組む『スクラム』にちなんで名付けられています。その由来どおり、チームが一丸となって開発に取り組むのがこのスクラム開発の特徴です。

アジャイル開発の中でもチームワークを重視した開発技法で、プロジェクトが予定通り進んでいるか、進め方が間違っていないかなどをチーム内で頻繁に確認し合い、情報を共有します。

それによって、各スタッフは、与えられた役割を短期間で確実に全うすることが求められるのです。

チームで仕事をするフレームワーク

より厳密に定義するなら、スクラムはチームで仕事をするためのフレームワーク(枠組み)です。技術的な要素や特定のスタッフに頼る要素を取り除き、多くのチーム作業に共通して適用できる進め方が、スクラム開発の特徴と言えるでしょう。

スクラム開発においては、メンバーやプロジェクトが変わっても、支障なく開発できるフレームワークを作ることが重要と言えます。

スクラム開発で利用される専門用語

スクラム開発でよく利用される専門用語について解説します。開発に携わったときに困らないように、以下の用語を覚えておきましょう。

デイリースクラム

『デイリースクラム』は、スクラム開発におけるタスクの一つで、決まった時間に開発チーム内でミーティングを実施することを指します。

朝の時間(あるいは業務開始時)に行うことが多いようです。進捗状況の報告やその日の業務内容、開発における課題などを、チーム全員が共有することが目的です。

デイリースクラムは毎日行う作業のため、あまり長い時間を取ることはおすすめしません。15分程度の時間で短く区切り、確認する内容についても当日の作業や直近のスプリントに絞りましょう。『スプリント』について詳しくは後述しています。

バックログ

『バックログ』は、IT用語で『未着手の作業』を指します。スクラム開発においては、二つのバックログを用意するのが一般的です。

一つ目は『プロダクト・バックログ』です。これは、今後開発していく機能や改善すべき課題に優先順位をつけ、現在の状況や、やるべきことを全員が共有するために作ります。

主旨や用途、開発目的についてあらかじめ合意し、関係者全員がいつでも確認できるようにしておくことが、バックログを作成する上でのポイントです。

もう一つの『スプリント・バックログ』は、スプリント期間内にやるべきことをピックアップしたバックログです。

スプリント内に作業が終わらなければ次のスプリントに影響が及び、アジャイル開発の意味を成さなくなってしまいます。スプリント・バックログの内容は、確実に終わらせられることが前提ですので、チーム内で確認しましょう。

スプリント

アジャイル開発における、反復期間の長さのことです。スプリントの長さは1~4週間が一般的です。

スプリント内でどんな機能を実装するかの計画を立てて、どのように作業を進めていくのかが、スクラム開発においては重要になります。

スプリントレビュー

スプリントの最後に、開発した機能が要件を満たしているかを実際にステークホルダー(利害関係者)に審査してもらうことを言います。

開発した機能が問題ないと判断されれば、リリースに踏み切られます。逆に、機能が不十分で、何らかの問題を抱えていると判断されれば、リリースは次のスプリントへ持ち越されるでしょう。

スプリントレビューは、スクラム開発において重要なイベントです。審査する人間が適切か、プロモーションの内容は効果的かなど、スプリントレビューそのものについても精査していく必要があります。

スクラムの特徴とメリット

スクラム開発がどのような案件に向いているのか、特徴やメリットから考えていきましょう。

チームメンバー全員が、チーム管理をする

従来の開発技法では、1人のチームリーダーが開発の指揮を執って進めていくことが一般的でした。

もちろん、作業内容や人員管理のしやすさなど多くのメリットがあることは間違いありません。しかしながらこの進め方は、リーダーの作業が他のスタッフと比べて多くなる傾向にあり、リーダーの作業が滞っているため開発が進まなくなるといったケースもよく見られました。

しかしスクラム開発では、可能な限り情報の可視化を行い、各スタッフが自身のすべきことをデイリースクラムにおいて確認していきます。スタッフそれぞれが自身の作業について裁量を持ち、リーダーがいなくても作業を進めることができるのが特徴です。

チームメンバー全員が、チームの作業やそれぞれのタスクを管理することが、スクラム開発の大きな特徴と言えるでしょう。

外部から干渉を受けない

スクラム開発では、スプリントレビューで初めてチーム外の人間に機能を見せることになり、それまでは外部が開発に関わることはありません。そのため、開発技法や進め方について、自分たち自身で決定していく必要があるのです。

外部から干渉を受けないことで、作業の巻戻りや頻繁な仕様変更が発生するリスクが減ります。そもそも、スプリント内に外部から干渉を受けるような環境では、作業の遅延や方向修正が発生し、スクラム開発の意味をなさなくなってしまうでしょう。

スプリント内に外部が干渉しないことを、周知徹底しておく必要があります。

自律的で革新的なチームを早く組織できる

上述したとおり、スクラム開発においては外部干渉がなく、リーダーとなるべき人間もいません。スタッフ個人が自身の作業において、自分の管理権限の下で進めていかなければならないのです。

この仕組みによって、スタッフ一人一人の判断能力の向上や、問題点の早期発見に期待が持てます。組織の自己管理能力や自浄能力が成長しやすくなり、技術的なイノベーションが生まれるきっかけにもなるのです。

スタッフ個人の能力の向上により、チーム全体の能力も飛躍的に高まり、チーム開発において自分たちで舵をとれる、自律的で革新的なチームを生む環境を作りやすいのが、スクラム開発における大きなメリットと言えるでしょう。

まとめ

事業の多様化・複雑化によって、ソフトウェアを短期で開発することが求められている中、スクラム開発は有効な技法と言えるでしょう。開発を反復し、短期間でソフトウェア開発を行うことができるアジャイル開発の中でも、さらにチーム主導による開発に秀でた開発技法です。

外部から干渉を受けないことで、より短い期間で開発を行えるだけでなく、チームの自発性を高めることで、より革新的で技術力の高いチームを生み出すことが期待できます。短期開発の際には、スクラム開発を用いてみてはいかがでしょうか。

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